【写真:Getty Images】
日本代表は28日に開催される2022年カタールワールドカップ・アジア2次予選のミャンマー代表戦に向けて合宿を行なっている。
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27日のオンライン取材ではMF久保建英がビジャレアルとヘタフェで過ごした2020/21シーズンを振り返った。
「結果論ですけど、チーム選びから失敗してしまって、その結果、1年間苦しいシーズンになりましたけど、最後に(ゴールを)決めて、良い形で終われたのはよかったかなと思います」
久保は昨夏、レアル・マドリードからビジャレアルに期限付き移籍するも、出場機会をつかむことができず苦しんだ。そして約半年後、早期契約解除に踏み切り、レンタル先をヘタフェに変更。今季2つ目の所属先でも出場機会の確保に苦しんだが、終盤戦にクラブをラ・リーガ1部残留に導くゴールで爪痕を残した。
「結局、スタメン争いに負けたのもありますけど、ちょっと自分が思っていた状況とは違ったというのもありましたね。いろいろな話があったなかでビジャレアルが一番いいと思って選んだけど、行ってみたらちょっと違ったなって。特に深い意味はないですけど。自分が選択して、その選択が間違いだっただけです」
あくまで自分の判断ミスだと強調するが、ビジャレアル移籍には後悔が残っているようだ。「残りの半年間はヘタフェに行くと決めて、(移籍先の)サッカーもわかっていて、そのうえで行こうと決めたので、何の後悔もないです。けど、最初の半年間、そこは後悔しているというか。もっと違った形で何か模索できなかったかなと思います」と久保は悔やむ。
とはいえヘタフェでも持ち味を発揮しきれずに苦しんだ。攻守に極めて高いレベルのハードワークが要求される環境で、チーム状態もなかなか上向かない日々。それでも地道に課題の克服に取り組み、「確実にうまくなっていると思いますし、昨年と比べて余裕を持ってプレーできるようになってきたと思います」と成長の手応えは得たようだ。
「ビジャレアルではなくて、他の選択肢もあったのかなと。でも、自分は自信を持って行ったので、結局、自分に至らないところがあっただけ。そういった意味で見誤ったというか、総合的に自分の選択は失敗だったということですね」
来季の去就は未定。欧州トップリーグで2年目のシーズンに味わった悔しさと、プレー環境選択の難しさは今後のキャリアに生きるはずだ。日本代表戦や来月に控える東京五輪で大いにアピールし、レアル・マドリードのトップチームあるいは別のクラブで、来季こそ自らが最大限の力を発揮できる居場所を見つけたい。
(取材・文:舩木渉)
【了】