【写真:Getty Images】
日本代表は28日に予定されている2022年カタールワールドカップ・アジア2次予選のミャンマー代表戦に向けて合宿を行っている。
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今回の日本代表活動では5試合を戦う予定だが、26日のオンライン取材に登場したDF酒井宏樹はミャンマー戦後にA代表から離脱する。なぜなら来月からの東京五輪を控えるU-24日本代表に、オーバーエイジ選手として招集されたからだ。
自らの選出について「大きい(候補者の)リストに入っていると聞いていましたけど、オーバーエイジというのはだいたい自分の中では決まっていたというか、『この人たちなんだろうな…』と思っていたので、びっくりしました」と酒井は率直な感想を述べる。
だが、「選ばれたのは本当に光栄なことだと思うので、プレーでしっかり返していきたいなと思います」と全力でオーバーエイジ選手としての役目を全うする覚悟だ。
「最近までそこ(オーバーエイジ選出)に関して実感は全くなかったですし、自分が呼ばれることを想像していなかったですけど、選んでもらえたことにすごく光栄に思っていますし、しっかりその期待に応えられるように、大きな責任と覚悟を持って臨んでいきたいと思います」
酒井の他にはDF吉田麻也とDF遠藤航もオーバーエイジ選手としてU-24日本代表に招集されている。いずれもA代表の主力選手たちで、五輪への出場経験も持つ頼もしい存在。だからこそピッチ内外で「全て」が求められると、右サイドバックの重鎮は考えている。
とはいえ「そこまでいっぱいコミュニケーションをとるとか、引っ張っていくタイプではない」と自覚もしており、「自分がやれることを最大限、若い選手の得になるように、そこだけをしっかり自分の中で出していけるように頑張っていきたいと思います」と背中で仲間を引っ張っていく姿勢を示した。
酒井は日本がベスト4進出を果たしたロンドン五輪に出場した経験を持つ。とはいえ初戦で負傷し「怪我をしてからろくに動けなかったので、チームに迷惑をかけていたことしか記憶の中には残っていない」と後悔が残っている。
だからこそ、オーバーエイジ選手としての出場が濃厚になった東京五輪を「素晴らしい大会にしたい」と、9年前の悔しい思いを晴らそうと燃えている。右サイドを豪快に駆け上がり、若い選手たちを高みへ導く酒井の活躍が楽しみだ。
(取材・文:舩木渉)
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