「ゴールを決めてチームを助けてくれている。だがそれだけではない」
「ゴールを決めてチームを助けてくれている。いるべきタイミングでいるべき場所にいてくれる。だがそれだけではない。彼のパフォーマンスの全てが本当に素晴らしい」。浦和のリカルド・ロドリゲス監督は試合後にそう語っていた。
「新戦力が馴染むには時間がかかるものだが、今日の後半には特に、彼は守備面でも我々が望んでいる通りの仕事をしてくれていることが見て取れた。チームにうまく順応してくれたことは非常に大きいし、これからさらに良くなっていくはずだ。彼のゴールはチームを本当に助けてくれている。今後も貢献し続けてくれることは間違いない」
これまで約10年間にわたって、浦和の得点力を双肩に、より正確に言えば両足と頭に担っていたのは興梠慎三だった。天性のフィニッシャーとしてJリーグ史上屈指の力を持つ興梠は過去9シーズン連続(浦和で8年、鹿島アントラーズで1年)で二桁得点を記録し続けてきたが、直近の3年間で彼以外に二桁得点に到達したチームメートは、昨季11点でチーム得点王となったレオナルドのみ。2019年にはわずか3得点の長澤和輝がチーム2位、2018年には武藤雄樹が7得点で興梠に続いていた。
だがユンカーは、ゴール前での仕事の負担を分け合えるだけの力が十分以上にあることを早くも示している。同時に、ロドリゲス監督がFW陣に求めるハイプレスの役割もこなすことができそうだ。
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