リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
20位:バレンシア一筋の小さなレフティー
【写真:Getty Images】
DF:ホセ・ルイス・ガヤ(スペイン代表/バレンシア)
生年月日:1995年5月25日(25歳)
市場価格:3500万ユーロ(約42億円)
19/20リーグ戦成績:24試合出場/0得点1アシスト
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ここまでバレンシア一筋のキャリアを歩んできており、25歳にしてクラブの最古参に。昨年夏にはビジャレアルへ去ったダニエル・パレホに代わり、チームの新キャプテンにも就任している。スペイン代表デビューはロシアワールドカップの後。当時23歳とそれほど早いわけではなかったが、現在ではすっかり同国代表の常連メンバーとなっている。
バレンシアから世界トップレベルへの道を切り開いた左サイドバックと言えばジョルディ・アルバだが、ホセ・ルイス・ガヤのプレースタイルはその先輩を想起させるものがある。もともとウイングだった影響もあり「攻撃力」が高く、優れた「テクニック」と高質なランニングでゴール前のクオリティーを引き上げることが可能。クロスの精度も高く、シュート技術もDFとは思えぬものがある。
そのプレースタイルゆえ自身背後のスペースを突かれることも珍しくないが、ガヤにはそこから修復できるだけの「スピード」が備わっており、ボールホルダーに簡単に自由を与えない。多少のリスクを抱えながらも受け持つプレーエリアを飛び出してピンチの芽を摘む、積極的なインターセプトも持ち味だと言えるだろう。
身長172cmと小柄なガヤは「空中戦」でこそ強さを見せることがないが、その他に大きなウィークポイントは見当たらない。本人はバレンシアに忠誠を誓っているが、能力を考えれば今よりも高いレベルでプレーできることは明らかである。