J2を席巻する「至宝」
【写真:Getty Images】
MF:本間至恩(ほんま・しおん/アルビレックス新潟)
生年月日:2000年8月9日(20歳)
代表歴:U-15、U-16
2021リーグ戦成績:13試合出場/4得点4アシスト
アルビレックス新潟が好調だ。ここまでJ2リーグ14試合を終え10勝3分1敗という成績。得点数はリーグ単独トップの「32」で失点数はわずか「11」と、他の21クラブを抑え堂々の首位に立っている。2017シーズン以来となるJ1リーグ参戦に向け、アルベルト・プッチ・オルトネダ監督率いるチームに対する期待感が膨らんでいる。
そんな新潟を牽引しているのが、20歳の本間至恩だ。下部組織出身で2017年にトップチームへ2種登録され、2019年にトップチームへ正式昇格を果たした「新潟の至宝」は、ここまでJ2で13試合に出場し4得点4アシストという十分な成績を残している。最大の魅力はドリブル。ボールを持てば迷わず勝負を仕掛けに行き、細かなボールタッチと巧みなボディフェイクを繰り返してマッチアップした選手を無力化する。その切れ味はJ2ではもちろん、より上の舞台でも十分に通用するレベルにある。
本間がボールを持つと、試合を観戦している人はまずドリブルを期待する。そして新潟の背番号10はその期待に大きく応えるかのように、果敢に突破を図っていく。このように本間は、サポーターにワクワク感を与えられる選手として新潟、そしてJリーグを盛り上げている。舞台はJ2。決してトップレベルではない。しかし、世界に挑めるだけの怖さと勢いを持っていることは間違いないだろう。
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