フランス代表にカリム・ベンゼマが帰ってくる。レアル・マドリードで活躍するエースが6年ぶりに同国代表に復帰となった。2015年10月以来の約6年ぶりの代表復帰である。

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　フランスサッカー連盟（FFF）は18日、EURO（欧州選手権）2020に臨むフランス代表メンバー26名を発表。その中に6年前に同国代表を追放されたベンゼマの名前があった。2007年にフランス代表デビューとなったベンゼマは2014年のブラジルワールドカップに出場するなど同国代表のエースとしても活躍してきた。

　しかし、ベンゼマはＭFマテュー・ヴァルブエナへの恐喝の疑いで2015年にFFFから無期限の代表活動停止処分を下され、永久追放となった。2016年に法的制約が一部解除され、EURO2016への出場が可能となったが、FFFのノエル・ル・グラエ会長がベンゼマの招集に否定的だった。さらにディディエ・デシャン監督もそれを支持したため、フランス代表への招集はなくなった。

　最終的に裁判の判決でベンゼマは無罪、恐喝の事実も関与もないとされたが、これまでデシャン監督がベンゼマを招集することはなかった。しかし同監督はドイツ代表、ハンガリー代表、ポルトガル代表と簡単ではないグループを突破し3回目のEURO制覇へ向けベンゼマを招集した。

　ベンゼマは追放される前、フランス代表として最後に出場した試合が2015年10月8日に行われた国際親善試合のアルメニア戦だ。この試合のベンゼマは凄かった。フランスは4-0の勝利を収めた。この試合で同選手は2ゴール1アシストで3得点に関与したのだ。

　まずは前半35分、ルーズボールを拾ったアントワーヌ・グリーズマンがベンゼマとのワンツーで抜け出し、右足シュート。これがゴールに突き刺さった。その後、ヨアン・キャバイェのゴールでフランスがリードを2点に広げると、ここからベンゼマが2ゴールを奪う。

　78分、グリーズマンの左CKにベンゼマがドンピシャヘッドで合わせ、ゴールネットに突き刺した。さらにその1分後、アントニー・マルシャルからのボールを受けたベンゼマがGKとの1対1を制し、ゴールを奪って見せた。

　この試合は6年前のベンゼマ。27歳でキレキレの動きを見せていた。6年の月日が流れたが、マドリーでは今季で3年連続となるラ・リーガ20得点をマークしている。実力十分で、さらに経験も得た。ベンゼマは6年ぶりのフランス代表復帰でその価値を証明することができるだろうか。

参照元：YouTube

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