4位:あのスキルはプレミアリーグ屈指
【写真:Getty Images】
DF:リュカ・ディーニュ(フランス代表/エバートン)
生年月日:1993年7月20日(27歳)
市場価格:3300万ユーロ(約39.6億円)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/0得点7アシスト
母国フランスのリールでプロデビュー後、パリ・サンジェルマン(PSG)、ローマ、バルセロナでプレーしたが、いずれもチームに定着することはできなかった。しかし、2018年に加入したエバートンでは瞬く間に主力の座に躍り出ると、非凡なパフォーマンスを披露。移籍1年目でクラブの年間最優秀選手賞に選ばれた。以降もリュカ・ディーニュは不動の存在として、トフィーズを支えている。
攻撃のクオリティーを自らの左足で一段階上のレベルに持ち上げることができるのは、ディーニュの特長だ。チームが攻めに転じれば水準以上の「スピード」を活かして果敢にサイドを駆け上がり、単独でフィニッシュに持ち込むことは少ないが、正確なラスト「パス」やクロスで決定機をバシバシと作り出す。ロングフィードや鋭い縦パスも冴えるなど、キック精度の高さに関してはプレミアリーグ屈指と言っても不思議ではないだろう。
「フィジカル」が飛び抜けて強いわけではないが、受け持つエリアを飛び出して果敢にボールカットを狙いに行くなど、積極的なディフェンスには定評がある。そのスタイルゆえ自身の背後を突かれることもあるのは事実だが、豊富な運動量と走力をフル活用したプレスバックの速さはピカイチだ。マッチアップする相手からしてみれば、非常にやりづらい選手であると言えるだろう。
「空中戦」でこそ数値を落とすディーニュだが、その他に目立ったウィークポイントは見つからない。サイドバックとしての完成度が高いことに、異論の余地はないだろう。ただ、現在27歳。まだまだ成長できるはずだ。