リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
5位:超攻撃的チームを支えるドイツ人
【写真:Getty Images】
DF:ロビン・ゴセンス(ドイツ代表/アタランタ)
生年月日:1994年7月5日(26歳)
市場価格:2800万ユーロ(約33.6億円)
19/20リーグ戦成績:34試合出場/9得点8アシスト
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ドイツのエメリッヒ・アム・ライン出身のロビン・ゴセンスだが、これまでブンデスリーガでプレーした経験は一度もない。VfLレーデという小さなクラブでプレーしていたところをフィテッセにスカウトされ、18歳でオランダに渡った。そこからしばらく同国で過ごしたが、2017年にアタランタへ移籍。そこでジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督に出会ったことで才能が開花し、近年の大躍進を支えるなど、今や欧州屈指のサイドバックとなった。
アタランタでは左ウイングバックを務めている。超攻撃的なチームにおいてゴセンスも非凡な「攻撃力」を発揮しており、豊富な運動量と自慢の脚力を武器に積極果敢に敵陣深くまで侵入。正確なクロスやラスト「パス」で味方のゴールを演出することはもちろん、自らがペナルティーエリア内に入り、「空中戦」の強さなどを活かしてゴールネットを揺らしてしまうことも珍しくない。
チームスタイルの影響もあり攻撃面がピックアップされがちなゴセンスだが、決して守備面に深刻な問題を抱えているわけではない。身長183cmとSBとしては大柄でクロス対応に難がなく、鍛え上げられた「フィジカル」で相手攻撃陣の自由を確実に奪う。そして何より、この男はかなりタフ。サイドでの上下動を繰り返し疲労が見えてくる終盤でも集中力と強度を落とすことなく、自身の受け持つサイドにしっかりと責任持って蓋をすることができる。
ゲームの組み立てという部分には若干の課題を残すものの、能力値を見ても全体的に大きな穴がないことがわかる。ビッグクラブからの関心も噂されるゴセンスだが、より高いレベルでも十分にやれる選手であることは確かだ。