【写真:Getty Images】
ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールで一人の男が評価を高めている。DFナサニエル・フィリップスだ。同選手は2016年にリバプール下部組織に入団し、2019年にトップチーム昇格。すぐシュツットガルトへレンタルに出されたが、リバプールへ復帰した今季は最終ラインに怪我人が相次いだことで出場機会が増加。試合を重ねるごとに頼もしさをどんどんと膨らませている。
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DF陣が非常事態に陥ったことで得たトップチームでの出番という事実こそあるが、期限付き移籍から復帰したばかりであるN・フィリップスの活躍は、他のレンタル組に大きな希望を与えているだろう。現在、他クラブへ貸し出されている選手は「いつか自分もトップで主力を!」という思いを、当然ながら強く抱いてプレーしているはずだ。
ではN・フィリップスのように、レンタルから復帰後、リバプールのトップチームでまずまずの出番を得られそうな選手は誰なのか。今回は、データサイト『Who Scored』が毎試合算出しているレーティングの平均値を元に、今季リバプールがレンタルに出している選手の活躍度ランキングを紹介する。
今季リバプールのトップチームがレンタルに出している選手は8人いる。その中で評価が最低となったのは、3部のブラックプールへ加入していたベン・ウッドバーン。同クラブではわずか10試合のみの出場で、今年1月にリバプールに戻っている。平均レーティングは「6.19」だった。
7位はサウサンプトンへレンタル中の南野拓実。平均レーティングは「6.47」だ。他のレンタル選手はほとんどが2部でプレーする中、南野はプレミアリーグというレベルの違いはあるが、やはり攻撃的選手としてあまり結果を残せていないのはマイナス評価と言わざるを得ない。リバプールに戻ることは難しいか。
6位は「6.54」でタイウォ・アウォニィ。ウニオン・ベルリンではここまで20試合の出場で5得点3アシストを記録している。5位はアウォニィと同じくウニオン・ベルリンにレンタル中のロリス・カリウス。ただ、リーグ戦出場はたったの4試合と厳しい状況に置かれている。
4位はシェイ・オジョで「6.59」。カーディフでは前半戦こそ好調を維持していたが、後半戦に失速している。3位はポルトへレンタル中のマルコ・グルイッチ。ポルトガルでは満足いく出場機会を得ているとは言えず、平均レーティングも「6.69」とやや伸び悩んだ。
2位に入ったのはゼップ・ファン・デンベルフだ。今年2月に2部プレストンへ渡った同選手は、加入後しばらくして主力に定着。本職はセンターバックだが、新天地では右サイドで起用されている。将来的にトレント・アレクサンダー=アーノルドのバックアッパーとして数えられる存在になるかもしれない。
そして1位に立ったのはカーディフにレンタルしているハリー・ウィルソンだ。同選手はチャンピオンシップ37試合の出場で7得点12アシストを記録。平均レーティングは「6.96」と十分なものとなっている。一部では放出候補に挙がっているが、残しても面白い存在かもしれない。
また、U-23リバプールからのレンタルという形だが、ハービー・エリオットも2部ブラックバーンで二桁アシストを記録するなど非凡な活躍を見せている。平均レーティングは「6.73」だ。彼も今後、リバプールで生き残っていく可能性が高いかもしれない。
▽データサイト『Who Scored』算出のリバプール・レンタル組 平均レーティングランキング ※成績はレンタル先のもの
1位:ハリー・ウィルソン(FW/カーディフ)
今季リーグ戦成績:37試合7得点12アシスト
平均レーティング:6.96
2位:ゼップ・ファン・デンベルフ(DF/プレストン)
今季リーグ戦成績:16試合0得点0アシスト
平均レーティング:6.76
3位:マルコ・グルイッチ(MF/ポルト)
今季リーグ戦成績:22試合1得点0アシスト
平均レーティング:6.69
4位:シェイ・オジョ(FW/カーディフ)
今季リーグ戦成績:41試合5得点7アシスト
平均レーティング:6.59
5位:ロリス・カリウス(GK/ウニオン・ベルリン)
今季リーグ戦成績:4試合1失点
平均レーティング:6.56
6位:タイウォ・アウォニィ(FW/ウニオン・ベルリン)
今季リーグ戦成績:20試合5得点3アシスト
平均レーティング:6.54
7位:南野拓実(MF/サウサンプトン)
今季リーグ戦成績:9試合2得点0アシスト
平均レーティング:6.47
8位:ベン・ウッドバーン(MF/ブラックプール)※現在は復帰
今季リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト
平均レーティング:6.19
【了】