リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
20位:今が最も充実している?
【写真:Getty Images】
DF:ダニーロ(ブラジル代表/ユベントス)
生年月日:1991年7月15日(29歳)
市場価格:2000万ユーロ(約24億円)
19/20リーグ戦成績:22試合出場/2得点0アシスト
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セリエAの10連覇を逃すなど、今シーズンのユベントスは何かとネガティブな話題が多かった。しかし、そんなチームにおいてブラジル代表DFダニーロは充実した日々を過ごせていると言えるだろう。開幕からスタメンに名を連ねると、以降大きな怪我などもなく継続してピッチに君臨。自身キャリア初となる、リーグ戦30試合以上の出場を果たすことになった。
ダニーロがアンドレア・ピルロ監督から重宝された理由の一つは、柔軟性と言えるだろう。今季のユベントスは攻撃時3バック、守備時4バックになる可変システムを採用してきたが、ダニーロは流れの中でサイドバックと3センターバック一角の両方をハイレベルに務めている。さらに、ピルロ監督の下ではベースポジションの右SBやCBだけでなく、左サイドバックやボランチでの出場も経験。チーム戦術におけるキーマンとなっているのだ。
もちろん、上記した役割を担うことは決して簡単なことではない。しかし、ダニーロには1対1で簡単には負けない「フィジカル」や粘り強さがあり、「空中戦」も苦手としておらず、たまに大きなミスもあるが総合的に「パス」センスも悪くないため、ビルドアップで貢献することが可能。だからこそ、ダニーロは可変システムにしっかりと対応することができたのだ。
能力値を見ても、大きく数値を落とした項目がなく、良いバランスを生み出していることがわかる。飛び抜けたスキルを持っていないのもまた事実だが、SBとしての完成度は十分に高いと言えそうだ。