8位:クモのようにボールを奪う守備職人
【写真:Getty Images】
DF:アーロン・ワン=ビサカ(イングランド代表/マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1997年11月26日(23歳)
市場価値:4000万ユーロ(約48億円)
19/20リーグ戦成績:35試合0得点4アシスト
現在サッカーにおいて右サイドバックは攻撃面での貢献が求められるポジションとなったが、アーロン・ワン=ビサカが最も評価されているのはディフェンスだ。「守備力」や「スピード」は欧州でもトップレベルにある。
コンゴ民主共和国出身の父を持つワン=ビサカはクリスタル・パレスの下部組織で育った。元々はウインガーだったが、サイドバックにコンバート。18/19シーズンに初めてレギュラーとして1年間戦うと、マンチェスター・ユナイテッドにステップアップ。世代別のコンゴ民主共和国代表でプレーしたこともあるが、A代表はイングランドを選択している。
先述の通り、ワン=ビサカの魅力は守備にある。長い脚を使ってボールを刈り取るプレーから「スパイダー」と呼ばれ、スライディングタックルでボールを奪われたアタッカーは数多くいる。ボールを奪えばモビリティの高さを発揮して敵陣にボールを運んでいく。強力なカウンターを武器とするユナイテッドとワン=ビサカのプレースタイルは親和性が高い。
守備力だけで見れば欧州でもトップレベルだが、攻撃面に課題を抱えている。クロス対応に不安を抱えており、「空中戦」で狙われることが多い。アタッキングサードでのクオリティも、他のトップレベルの右サイドバックと比べると物足りない。それでも、改善の跡は見られる。昨季は4アシストをマークし、今季はプレミアリーグデビューから4年目にして初ゴールを決めている。
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