【写真:Getty Images】
オランダ1部エールディビジで今季王者に輝いたアヤックスは、優勝トロフィーを“溶かす”という異例の決定を12日に発表した。溶解されたトロフィーは約4万2000個の小さな“星”に作り換えられ、シーズンチケットホルダーに配布されるという。
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アヤックスは今月1日に行われたエールディビジ第31節のエメン戦に4-0の勝利を収めた時点で今季の優勝が決定。昨季エールディビジは新型コロナウイルス感染拡大により打ち切られて「優勝チーム無し」に終わっていたが、アヤックスはその前年に獲得していたタイトルを防衛し、オランダ最多記録を更新する35回目の優勝となった。
無観客で試合が行われる中でもチームを支え続けてきたサポーターに報いるため、アヤックスは文字通りその優勝を「分け合う」ことを選択した。実際にトロフィーが高熱の炎で溶解される様子も動画で紹介されている。
シーズンチケットを持つサポーターの元には、12日から順次「星」が郵送されるとのこと。星1個は3.45グラムであり、そのうち0.06グラム相当がトロフィーを溶かした材質となる。オランダサッカー協会(KNVB)からは、特例として展示用に2つ目のトロフィーがアヤックスに贈られたと説明されている。
「今季の大半は観客席にファンがいない状況で戦わなければならなかった。それでも彼らのサポートは毎週感じられた。トロフィーを分け合うことは、我々が本当の意味でファンのために戦ってきたことを示すものだ」とアヤックスのエドウィン・ファン・デル・サールGD(ジェネラルディレクター)はコメントしている。
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