2位:レアルの象徴
【写真:Getty Images】
DF:セルヒオ・ラモス(スペイン代表/レアル・マドリード)
生年月日:1986年3月30日(35歳)
市場価格:1400万ユーロ(約16.8億円)
19/20リーグ戦成績:35試合出場/11得点1アシスト
2005年にセビージャからレアル・マドリードへ加入し、今日まで白いユニフォームを身に纏い続けてきた。チャンピオンズリーグ(CL)を筆頭に多くのタイトルをもたらしてきたベテランは、近年やや怪我が増えてきた印象を受けるが、プレー面に大きな衰えは見られない。まだまだトップレベルでのプレーを続けていくはずだ。
センターバックとしての派手さは世界ナンバーワンと言っても過言ではないだろう。荒さを指摘されることもあるが、圧倒的な「フィジカル」を武器にマッチアップした選手を確実に潰すことができ、「空中戦」でもほぼ後手に回ることがない。リスクを犯しながらも積極果敢に最終ラインを飛び出し、高い位置でしっかりと敵を捕まえられるあたりも大きな魅力だ。
また、セルヒオ・ラモスが他のCBよりも優れているのが「攻撃力」だ。良い形でマイボールへと持ち込めばそのままぐんぐんと前進し、前線に厚みをもたらすことが可能。ペナルティーエリア内におけるクロスへの反応の良さと強さに関しては、ストライカー顔負けと言えるだけのものがある。PKの上手さも世界トップクラスと評価していいはずだ。
誇り高きレアル・マドリードはタイトル獲得が義務付けられている。そんなチームにおいて多大なるプッシャーを感じ、本領発揮できぬままリタイアしてしまう選手も少なくないが、S・ラモスは10年以上もトップレベルでの活躍を続け、さらに主将としてもチームを牽引している。その「メンタル」の強さは、計り知れないものがあると言えるだろう。