3位:デニス・ベルカンプ(元オランダ代表)
【写真:Getty Images】
在籍期間:1995年夏~2006年夏
クラブ通算成績:404試合110得点
代表通算成績:79試合37得点
アヤックスで監督を務めていたヨハン・クライフは、ユースに所属していたデニス・ベルカンプをトップチームに引き上げている。クライフの薫陶を受けたデニス・ベルカンプは、芸術的なボールタッチを見せる天才だった。インテルでは苦しんだが、1995年にアーセナルに加入すると、1年目から活躍。1年後にやってきたアーセン・ベンゲル監督からの信頼を受け、攻撃の中心となった。
繊細なタッチと、正確なキックでチャンスを生んだ。二手先を読める状況判断力と、知性を感じさせるエレガントな技術を持っていた。あまり感情を表に出さずにゴールやアシストを決めていくことから、つけられたニックネームは「アイスマン」。エリア外からのミドルシュートや、GKの頭上を越すループシュートは、ベルカンプの十八番だった。
アヤックスでは3季連続得点王を獲得したストライカーだったが、セカンドトップで起用されたアーセナルでは役割が変わった。プレミアリーグでは加入から4季連続で2ケタ得点をマークしたが、30歳を超えるとアシスト数が上回っていく。ベルカンプが34歳となった03/04シーズン、アーセナルは無敗優勝を達成する。ティエリ・アンリを活かすプレーは至高で、ロベール・ピレスとともに創造性をもたらした。