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電撃退団の浅野拓磨に元同僚MFが激怒「チーム全体を窮地に」「こんなことは前代未聞」

text by 編集部 photo by Getty Images

浅野拓磨
【写真:Getty Images】

 FW浅野拓磨がセルビア1部のパルチザン・ベオグラードとの契約解除を2日に発表したことは大きな衝撃を引き起こした。パルチザンの元セルビア代表MFラザル・マルコビッチは、浅野の取った行動に不快感と怒りを表している。

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 浅野はクラブから度重なる給与未払いや不誠実な対応があったとして契約を解除したことを発表。これに対してクラブ側は一方的で不当な契約解除であるとして反論する声明を出し、法的措置を取るとともに国際サッカー連盟(FIFA)に訴え出る意向を示した。

 セルビア『Blic』など複数メディアが伝えたコメントによれば、チームメートとしてプレーしていたマルコビッチは「正直に言ってすごく落胆している。言葉にならない」と浅野の退団について語った。パルチザンの生え抜き選手であり、リバプールなどでのプレーを経て古巣に戻ったマルコビッチは、明確にクラブ側の主張を支持する姿勢を取っている。

「お金や給料ではなく、クラブやみんなとの関係の問題だ。もちろん誰もがお金のために仕事をしていて支払いを受けるべきだが、何かをやるにはやり方とタイミングというものがある」とマルコビッチ。実際に給与が不払いであったかどうかはともかくとして、浅野の行った退団発表とその時期には不満な様子だ。

「パルチザンに来る外国人選手に対しては、僕ら全員がいつもリスペクトを示してきた。気持ちよく過ごせるようにして、試合でもベストなプレーができるように助けてきた。浅野も同じだ。彼がキャリア最高のシーズンを過ごして20ゴールを決めたのはチームあってこそだ。ピッチ上で一人だったわけじゃない」

「シーズン終了3週間前に、セルビアカップ決勝を残してチーム全体を窮地に追い込む? 日本に帰国して、誰にもお別れを言わずに電話を切ってしまう? (浅野がチームを離れた日の)夜にはみんな一緒にアウェイゲームからバスで戻ってきて、何が起きているかも知らずに笑って楽しくしていた。こんなことは前代未聞だ。チームとしては、パルチザンにいたいと思わない者に居場所はない。僕らはこれまで以上に強くなって戦い続ける」とマルコビッチは、強い言葉で浅野を責めている。

【了】

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