【写真:Getty Images】
セルビア1部のパルチザン・ベオグラードに所属していた日本代表FW浅野拓磨は、2日に自身の公式ブログやSNSで同クラブとの契約を解除したことを発表した。現地セルビアメディアでも衝撃的なニュースとして伝えられている。
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浅野はパルチザンとの契約を解除した理由として、度重なる給与未払いがあったこと、またそれに関してクラブからの不誠実な対応があったことを説明。「クラブからのリスペクトを感じられなくなってしまった」と述べている。
浅野は今季のパルチザンでチーム最多のリーグ戦18得点、公式戦合計21得点を挙げるなど主力として活躍。すでにリーグ優勝を逃すことは決まったとはいえ、リーグ戦の最後の4試合とカップ戦決勝を残し、浅野自身にもまだリーグ得点王の可能性が残されていたという状況での退団は大きな衝撃として受け止められた。
セルビア紙『Kurir』は「復活祭(注:東方教会では今年は5月2日)になんというショック」と浅野の退団発表について報道。「日本人選手は短期間にファンの心を掴んでいた」としつつ、クラブに対して「強烈なメッセージを送った」と述べている。
『alo』は浅野の退団について、「パルチザンのファンにとっては信じられない」と伝えた。「レッドスターとのカップ決勝を、チーム最高の点取り屋抜きで戦わなければならない」と戦力面で大きな痛手となる見通しを示した。
パルチザンにとってはチーム得点王を失うだけでなく、他にも「深刻な影響がもたらされることは間違いない」と予想。大幅なイメージダウンに繋がり、今後の外国人選手獲得などが困難となることに加え、浅野を売却すれば少なくとも400万ユーロ(約5億2500万円)が得られると見込まれていた移籍金も「一夜のうちに失ってしまった」と述べている。
【了】