【写真:Getty Images】
今季のJ2リーグにおいて、注目を集めているのがアルビレックス新潟MF本間至恩だろう。まだ20歳と若いが、新潟で背番号10を背負う超逸材MFだ。本間は今季ここまで9試合に出場し、3得点を記録している。好調新潟の攻撃陣を牽引する本間至恩とはどんな選手なのか。紹介していきたい。
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本間最大の特徴は、やはり切れ味抜群のドリブルだろう。主戦場とする左サイドでのドリブル突破は凄い。さらにそれだけではなく、正確なシュートも武器だ。164cmと小柄ながら、やや距離のある位置からでも強烈なシュートでミドルも決めることができる。
ドリブル突破からのチャンスメイクで決定機を何度も演出する本間。サポーターからは”新潟のメッシ”とも称されている。スピードに乗ったドリブル、強烈なシュート、チャンスメイクできるパスセンスなどリオネル・メッシを彷彿とさせるプレースタイルだ。
今月24日に行われたJ2リーグ第10節愛媛FC戦での本間のプレーは圧巻だった。12分に先制点の起点になると、88分に試合を決めるゴールを奪う。本間は左サイドへのロングボールに抜け出し、ドリブルを開始。相手DF一人を簡単にかわすと、右足で逆のサイドネットに流し込んだ。まさに本間の持ち味が出たゴールだった。絶妙なタイミングでの抜け出し、ドリブル突破、シュートとこれぞ本間のプレーと言える。
また、前半終了間際にゴールとはならなかったが、愛媛DF陣が本間に翻弄されるシーンがあった。本間は左サイドのセンターライン付近でボールを持つと、そこからドリブルを開始。相手二人が寄せても物ともせず。ペナルティエリア内に侵入し、3人目もかわしていく。中央に切り込みながら、最後はパスを選択。星雄次が大きく外してしまうが、本間の個人技が新潟のチャンスにつながった。本間は愛媛戦で圧巻のパフォーマンスを見せていた。
新潟は今季ここまで無敗。得点も最多となる26。現在無敗の新潟の攻撃陣を牽引している一人は本間だ。果たして新潟をJ1昇格に導くことができるだろうか。20歳の逸材MFに期待したい。
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参照元:DAZN
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我が国が誇る2部リーグ・J2は、「魔境」の2文字で片付けられて久しい。この「魔境」には2つの意味が込められていると考える。一つは「抜け出したいけど、抜け出せない」、もう一つは「抜け出したいけど、抜け出したくない気持ちも、ほんのちょっぴりある」。クラブの苦痛とサポーターの得体のしれない快楽が渾然一体となっているあやふやさこそ、J2を「魔境」の2文字で濁さざるをえない根源ではないだろうか。
1999年に創設されたJ2は今年で22年目を迎える。そろそろ、メスを入れることさえ許さなかった「魔境」を脱するためのマニュアル作りに着工してもよさそうな頃合いだろう。ポジショナルプレーとストーミングのどちらがJ2で有効か、そもそもJ2の勝ち方、J2の残留におけるメソッドはできないものなのか。このように考えている時点で、すでに我々も「魔境」に入り込んでいるのかもしれないが……。
【了】