リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する（ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考）。

8位から99位へ凋落…。レアルで居場所を失うかつての天才

【写真：Getty Images】

FW：エデン・アザール（レアル・マドリード）
生年月日：1991年1月7日（30歳）
19/20リーグ戦成績：16試合1得点6アシスト
市場価値：5000万ユーロ（約60億円）

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　ベルギーが生んだ最高傑作はスペインで苦しい時間を過ごしている。エデン・アザールは7シーズン在籍したチェルシーで公式戦110得点92アシストという数字を残し、ロシアワールドカップではベルギー代表を3位に導いた。レアル・マドリードに移籍した19/20シーズンは同ランキングで8位に入ったが、今回はトップ100に入るのがやっと。レアルでは度重なる怪我に悩まされている。

　緩急を自在に使い分ける「ドリブル」が最大の武器で、細かいボールタッチで巧みに相手を抜いていく。左サイドからカットインし、質の高いパスやシュートに持ち込むのが十八番だ。コンディションが万全であれば、止めるのが非常に難しいアタッカーである。

　かつてはバロンドール候補にも挙げられたエデン・アザールは、キャリアの全盛期をレアルで過ごすことに決めた。しかし、ここまでは離脱と復帰を繰り返し、尊敬してやまないジネディーヌ・ジダン監督の下では本来の力を未だ発揮できていない。

【了】