リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
93位:アーセナルに光を照らしてきたエース
【写真:Getty Images】
FW:ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン代表/アーセナル)
生年月日:1989年6月18日(31歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
19/20リーグ戦成績:36試合出場/22得点3アシスト
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近年のアーセナルはなかなかポジティブな結果を残せずにいるが、ピエール=エメリク・オーバメヤンの活躍はクラブに光を照らしていた。2018/19シーズンのプレミアリーグでは22得点を挙げて得点王に輝いており、昨季は1位の座こそジェイミー・ヴァーディーに譲ったが、前シーズンと同じくリーグ戦で22得点という素晴らしい成績を残している。昨年9月にはクラブと3年の契約延長したことを発表し、サポーターを歓喜させていた。
そのオーバメヤンと言えば、やはりアスリート能力の高さに触れないわけにはいかないだろう。とくに「スピード」は特筆すべきものがあり、一瞬でマーカーを置き去りにすることが可能。相手DF陣背後に抜け出したボールを追う姿は、野生のチーターそのものだ。また、もともと身長があり跳躍力も抜群なため、「空中戦」を苦手としていない点も評価できる。
当初は典型的なウインガーだったが、センターフォワードとしての才能が開花したのはドルトムント時代。高い得点力に加え、裏抜けのタイミングやクロスへの合わせ方など、オフ・ザ・ボールの質が向上したことでより怖い存在となった。現在所属するアーセナルでもワントップや左右両サイドで起用されているなど、ユーティリティーな面はプラスポイントと言える。
今季はとくに好不調の波が激しく、これまでのような爆発力を示すことができていないオーバメヤン。エース、そしてキャプテンということもあって批判の声は強まっているが、上記の通り能力は申し分ないだけに、早く本調子を取り戻してほしいところだ。
【了】