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マリノスの新たな“皇帝”となるか? レオ・セアラが合流「僕の特徴はこのチームにフィットする」

text by 編集部 photo by Editors

レオ・セアラ
【写真:オンライン会見のスクリーンショット】

 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための水際対策の影響で入国が遅れていた外国籍選手たちが、Jリーグの各クラブで続々とデビューを果たしている。

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 横浜F・マリノスにはブラジル人FWレオ・セアラが「Jリーグバブル」での約2週間の隔離期間を経て合流。20日からチーム練習に参加し、22日に初めてオンラインでメディアの取材に応じた。

「チームの雰囲気はすごく良くて、みんなが温かく迎え入れてくれた。日頃から僕を助けてくれているので、すごく過ごしやすいチームだと思う」

 すでにマリノスのチームメイトたちに好印象を抱いているレオ・セアラは、報道陣に公開された22日の練習でキレのある動きを披露。「フィジカル面はいい状態でチームに合流できたと思う。あとは試合に出られるように最後の仕上げをしていきたい」とも述べ、状態の良好さもうかがわせた。

 24日には横浜FCとの「横浜ダービー」も控えるが、マリノスの新背番号9は「週末の試合は、90分とは言わないけど、後半とかであれば十分出場できると思う」と、Jリーグ再デビューに向けて意欲を燃やしている。来日前、ブラジルでは前所属のECヴィトーリアのクラブ施設を借りてトレーニングに励み、チーム練習にも混ざってコンディションを落とさないように努めてきたという。

 レオ・セアラは2016年にFC琉球でプレーした経験を持ち、その時はJ3で23試合に出場して2得点という成績だった。しかし、1年でブラジルへ戻ることに。その後はブラジルで4年間を過ごし「大きく変わったのはフィジカル面だと思う」と成長を実感している。

 確かに上半身は筋骨隆々で、琉球時代から見違えるほどパワーアップしていた。練習では両足からパワフルなシュートを放つ姿も。「ペナルティエリア付近で体を張って、うまく自分のパワーを使いながらフィニッシュすることが僕の特徴だと思う」と語るレオ・セアラは、得意のフィニッシュパターンに「ヘディング」を挙げた。

「マリノスはすごく技術の高い選手がたくさんいるし、ボールを保持するのも特徴だ。僕の特徴もこのチームにうまくフィットすると思う」

 憧れたのは、かつてインテルやブラジル代表などで活躍した“皇帝”アドリアーノ。同様にパワーが最大の持ち味だったストライカーを自らに重ねながら、レオ・セアラはマリノスでの活躍を誓った。

「日本人の温かさがあったからこそ、また日本でプレーしたいと思ったし、こうやってまた日本に戻ってこられてすごく嬉しい。僕にとってもチームにとっても今季はいいシーズンになると思うし、目標をどんどん達成していきたい」

 アンジェ・ポステコグルー監督も「9番」ポジションでの起用を想定していることを明かした。すでにリーグ戦で7得点を奪っている前田大然や、カップ戦も含め公式戦6得点のオナイウ阿道らとのポジション争いも激しくなっていきそうだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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