リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
72位:セリエAのアシスト製造マシーン
【写真:Getty Images】
MF:ルイス・アルベルト(スペイン代表/ラツィオ)
生年月日:1992年9月28日(28歳)
市場価格:5000万ユーロ(約60億円)
19/20リーグ戦成績:36試合出場/6得点16アシスト
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シモーネ・インザーギ監督率いるラツィオは昨季、実に12年ぶりにチャンピオンズリーグ(CL)出場権を手に入れるなど躍進を果たした。そんなチームの中心にいたのが、背番号10を身に着けるルイス・アルベルト。かつてリバプールにも在籍したMFはセリエAだけで16アシストを記録するなど、チームの攻撃を大いに活性化していた。
アシスト数の多さが証明する通り、同選手最大の武器は「パス」にある。とにかく右足から繰り出すボールは長短問わず正確で、味方が欲しいタイミング、そして場所へピンポイントで送り届けことができる。とくに、ラツィオのエースであるチーロ・インモービレとの相性は抜群で、二人だけで崩し切ってしまうことも珍しくない。なお、以前L・アルベルトはアシスト量産の秘訣を「何時間ものトレーニングとチームメイトとの感覚」と話していた。
爆発的な「スピード」や「フィジカル」といった武器はないが「ドリブル」の推進力は強い。相手のプレスを無力化、そしてチーム全体のラインを押し上げる点で非常に効果的となっている。また、ゴール前における判断力にも長けているので、正確なラストパスだけでなく、相手の意表を突くミドルシュートで決定的な仕事を果たすことも多々。スペイン人らしい「テクニック」の高さも見逃せないポイントだ。
S・インザーギ監督の下ではハードワークが求められているため、近年は「守備力」も着実に向上している。ラツィオという運命のクラブを見つけたL・アルベルトは、攻撃的MFとしてまだまだ怖い存在となっていくだろう。
【了】