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アビスパ福岡、サポーターの違反行為に処分決定。リーダー格1名に今季全試合入場禁止など

text by 編集部

アビスパ福岡
アビスパ福岡

 J1のアビスパ福岡は19日、先月開催された明治安田生命J1リーグ第6節のサガン鳥栖戦で一部サポーターによる違反行為が確認された一件について、当該サポーターへの処分が決定したとして発表を行った。

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 違反行為が確認されたのは3月21日に鳥栖ホームの駅前不動産スタジアムで開催された九州ダービー。この試合で「サガン鳥栖運営管理規定」および「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」により禁止された行為が行われたとして調査が進められていた。

 クラブの発表によれば、サガン鳥栖運営管理規定に違反する行為として確認されたのは「試合開始前と試合終了後に、スタンドの複数名で手持ち横断幕を繰り返し掲出する違反行為」。また、Jリーグの感染症対応ガイドラインに対する違反としては「スタンドでチャントを唄う、大声で野次を飛ばすなど『声を出す行為』を繰り返した違反行為」があったとのことだ。

 クラブは違反行為を主導したサポーター団体のリーダー格1名に対し、2021シーズンのリーグ戦・カップ戦全試合に入場禁止とする処分を決定。また同団体に対して今季全試合で団体名の表記された横断幕・フラッグ類の掲出を禁止するほか、違反行為を行ったサポーター5名にホームゲーム5試合の入場禁止処分が下された。同期間内に開催されるアウェイゲームも入場禁止の対象となる。

 また今回の一件においては、横断幕を掲出する行為だけでなくその内容も問題視された。クラブは付記として、横断幕の表現について「『差別的或いは侮辱的表現』と連想させうるか否かについて複数の見解が存在し、現時点で直ちに『差別的或いは侮辱的』と判断することは断定しにくい」としながらも、「少なくとも不快感を以て受け止めたスポンサー、ファン、サポーターの皆様が多数存在するという事実は、重く受け止めなければなりません」と述べ、今回の処分の直接的な理由となるものではないが不適切だったという見解を示した。

 今後の取組みとして福岡は、次節以降のホームゲームでは違反行為に対してより厳格に対処することを宣言。感染症対応ガイドラインで禁じられた「声を出す応援」「人と接触する応援」、また不適切と判断される表現のフラッグ類掲出などがあった場合には運営責任者の判断により即時退場を促す形での規定運用を行うと表明している。

【了】

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