【写真:Getty Images】
現役生活の最後の日々を日本のサガン鳥栖で過ごした元スペイン代表FWのフェルナンド・トーレス氏。日本行きを決める前には、あまりにも完璧な形で古巣アトレティコ・マドリードに別れを告げていた。
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アトレティコの生え抜きスター選手であり、若くしてクラブの象徴的存在となったトーレスは、その後リバプール、チェルシー、ミランでのプレーを経て2015年1月に7年半ぶりに古巣へ復帰。翌2015/16シーズンには自身6年ぶりとなるリーグ戦二桁得点を挙げるなど復活を果たした。
だが翌年以降先発での出場機会は減少し、2018年4月にはそのシーズン限りでの退団を発表。ラストマッチとなったリーガ最終節のエイバル戦には先発起用されキャプテンマークを委ねられたが、すでに順位も確定した消化試合であり、サポーターに最後の姿を見せる機会となる以上のことはほとんど想定されていなかったかもしれない。
しかし、すでに34歳となっていたトーレスはこの試合で全盛期を彷彿とさせるプレーを披露してみせた。まずは前半42分、カウンターで並走したアンヘル・コレアからのラストパスを受けて1-1の同点ゴールを挙げる。
1点目は「トーレスに決めさせたい」というプレゼントのようなパスだったとも言えるが、後半に記録した2点目は圧巻。少々無理があるようにも見えたジエゴ・コスタからのスルーパスに反応すると、2人の相手DFより完全に後ろからスタートしながらも急加速で抜き去ってボールに追いつき、飛び出したGKもかわしてフィニッシュ。ゴール裏のサポーターと抱き合い、アトレティコでのラストゴールとなる得点を祝った。
今週末のリーガでは、首位の座を守りたいアトレティコがエイバルと激突。このカードで生まれた過去の名場面として、リーグ公式ツイッターアカウントではトーレスの2得点を振り返っている。