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本職じゃなくても最高評価!?攻守で輝き見せ納得のMOM獲得。右サイドバックの穴を埋めたバルベルデの凄いデータとは?【欧州CL】

text by 編集部 photo by Getty Images

フェデリコ・バルベルデ
【写真:Getty Images】

【リバプール 0-0(1-3)レアル・マドリード CL準々決勝2ndレグ】

 UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、リバプール対レアル・マドリードが現地時間14日に行われた。試合は0-0のスコアレスドローに終わるも、2戦合計3-1でマドリーが準決勝進出を果たした。

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 ホームでの1stレグを3-1の勝利で飾り優位に立っていたマドリーではカリム・ベンゼマやヴィニシウス・ジュニオール、カゼミーロなどが先発。10日に行われたバルセロナとのエル・クラシコで負傷していたフェデリコ・バルベルデだったが、この一戦に間に合い先発出場を果たした。本来は中盤のポジションを担うバルベルデだが、同じくクラシコで負傷したルーカス・バスケスの代わりに右サイドバックで先発起用となった。

 バルベルデはバルセロナとのクラシコで中盤のポジションに位置していたものの、守備の時は右サイドバックの位置まで落ち、バルセロナDFジョルディ・アルバをマンマークのような形で見ていた。その試合でバルベルデは右サイドのケアをしながら、攻撃時には一気に攻め上がりチャンスに顔も出していた。これを見たジネディーヌ・ジダン監督はバルベルデのリバプール戦のサイドバック起用を決めたのかもしれない。

 22分、ロングボールに反応したアンドリュー・ロバートソンに対して間合いを詰めていく。そしてロバートソンがトラップした瞬間を狙って足を出し、リバプールの左からの攻撃を止める。バルベルデのスプリント力、守備力が活かされたシーンだった。さらに前半アディショナルタイム、トレント・アレクサンダー=アーノルドからの浮き球のパスにマネがペナルティエリア内で胸トラップ。最終的にマネは足を滑らせシュートまでいけず。だが、このシーンでマネについていたのはバルベルデ。マネが足を滑らせて難を逃れたが、バルベルデはマネがトラップする前にしっかりと体を当てていた。

 本職ではない右サイドバックでの先発出場となったバルベルデだが、リバプール戦の無失点に貢献した。慣れないサイドバックで序盤はサディオ・マネに苦しめられるも、アルバロ・オドリオソラが入るまでサイドバックの仕事を全うした。バルベルデはデータサイト『WhoScored』による採点で8.15をつけられ、マン・オブ・ザ・マッチ(MOM)を獲得。8点台は両チーム合わせてもバルベルデだけである。それだけバルベルデが目立っていたようだ。

 詳しいデータを見てみると、バルベルデの貢献度が分かる。バルベルデのトータルタックル数は3回で5回のカゼミーロ、4回のトニ・クロースに次ぐ3番目。インターセプト数はなんと8回。カゼミーロの2回、ナチョの3回をはるかに超え両チームトップの数字だった。

 それだけではない。決定機演出のキーパスは2回でチーム最多。パス本数は58でチーム最多タイの数字となっている。さらにボールタッチ回数は94、ドリブル成功回数は3回、いずれも最多を記録。バルベルデが守備だけでなく、いかに攻撃面でも貢献していたのかが分かる。

 これだけ攻守に奮闘していれば、バルベルデのMOM獲得は納得だろう。マドリーのタイトル獲得のためにはバルベルデの力が今後も必要となりそうだ。

【了】

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