【写真:Getty Images】
【ドルトムント 1-2 マンチェスター・シティ チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ】
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チャンピオンズリーグ準々決勝2ndレグ、ドルトムント対マンチェスター・シティが現地時間14日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利。2戦合計スコア4-2としたシティが準決勝進出を決めている。
試合を決めた男がアカデミー出身者であったことは、シティにとって大きな喜びとなっただろう。1-1で迎えた75分、ショートコーナーからペナルティーエリア手前でフィル・フォーデンがボールを受けると、前方にシュートコースが出来たのを見逃さず左足を一振り。ニアサイドに飛んだボールはそのままゴールへと吸い込まれた。
決勝点を挙げたフォーデンはデータサイト『Who Scored』内でMOMに選出されている。見事なミドルシュートを決めたことはもちろん、ドリブル成功数2回、キーパスはチーム最多タイとなる3本を繰り出すなど、チャンスに絡み続けた。
また、『Opta』によると、CL準々決勝の2試合で得点を決めた21歳以下の選手は、2016/17シーズンのキリアン・ムバッペ(当時18歳)に次いでフォーデンが史上2人目のことになったという。なお、CL決勝トーナメントにおいて21歳以下の選手が1試合で同時に得点したのも、ベリンガムとフォーデンが2例目のこととなったようだ(1度目は2017年のムバッペ&ウスマンヌ・デンベレ)。
年齢を重ねるごとに存在感を増すフォーデンは、今季すでに公式戦二桁得点に到達しており、アシストもあと一つで二桁に乗る。ジョゼップ・グアルディオラ監督指導の下、明らかに覚醒していると言えるだろう。
昨シーズン限りで偉大なレフティーであるダビド・シルバがチームを去った。当然、同選手の代役という点に注目が集まったが、グアルディオラ監督は「(D・シルバの)代わりとなる選手を獲得するつもりはない」と断言している。その理由は、フォーデンという存在があるからだった。
若きイングランド代表戦士はもともと技術力に長けていた。ボールを収めて捌く上手さは抜群で、プレービジョンもしっかりしているから次のアクションに移るまでが早く無駄がない。ドルトムント戦の得点が証明した通りミドルシュートの上手さも非凡。見た目からは想像できない力強さもある。
D・シルバ、ケビン・デ・ブルイネという偉大なMFを近くで見られたことは、フォーデンにとって幸運と言えたのかもしれない。先述した二人のようにボールを引き出すまでの動きが良く、スペースを突くランニングの質もメキメキと向上。それが、ここ最近の怖さをより引き立てている。そして守備にも献身的と、今やフォーデンに明らかな欠点は見当たらない。
現サッカー界を代表する若手選手はムバッペ、アーリング・ブラウト・ハーランドで間違いないが、フォーデンの輝きも彼らに全く劣っていない。イングランドの若きMFがシティの新たな顔となり、子供たちにとって憧れの存在となる未来はすでに見えている。
【了】