【写真:Getty Images】
なでしこジャパンは8日、国際親善試合でパラグアイ女子代表に7-0で大勝した。
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後半に入って日本の4点リードで迎えた63分、パラグアイのGKイサベル・オルティスが衝撃的なミスで5失点目の原因を作ってしまった。
日本はディフェンスラインのDF宝田沙織が相手ゴール前にロングボールを蹴り入れると、FW岩渕真奈が反応して飛び出していく。同時にGKも前に飛び出してきたが、そこでオルティスは前に出すぎてしまいボールの落下点を見失った。
すると結果的に岩渕と並走してきた味方とお見合いする形となり、GKとDFの間でバウンドしたボールは、オルティスの頭上を越えていく。最終的には相手のミスを見逃さなかった岩渕がゴールに押し込み、日本がリードを5点に広げた。
起点となるロングボールを蹴った宝田は試合後、自身の“アシスト“について「ハーフタイムにFWが斜めの動き出しをするから蹴ってくれと話していたので、そこが見えて蹴りました。ちょっとミスってしまったけど、ゴールにつながったので良かったと思います」と振り返った。
一方、味方も相手も「ミス」を重ねたなかで自身2点目を奪った岩渕は「ハーフタイムに対角線の裏を意識しようという話は出ていました」と、宝田の言葉にを裏付けるロッカールーム内でのコミュニケーションがあったことを明かした。
そして「(宝田)沙織も飛距離のあるボールを蹴れる選手なので、何回か自分も動き出していたら蹴ってくれました。沙織のゴールにしようかなと。ちょっと触ろうか迷って体を入れていましたけど、相手に押されて。ミスもありましたけど、良い形だったかと思います」と、宝田のロングボールの質の高さを称えた。
パラグアイ女子代表GKオルティスのミスが衝撃的だったが、なでしこジャパンにとっては狙い通りの形で奪ったゴールだった。決定力不足がチームの課題であり続けるなか、ロングボールを使った崩しの形を見出せたのはチームとして重要な収穫だ。
(取材・文:舩木渉)