29位:ペップの下で覚醒中
【写真:Getty Images】
MF:イルカイ・ギュンドアン(ドイツ代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1990年10月24日(30歳)
市場価格:4000万ユーロ(約48億円)
19/20リーグ戦成績:31試合出場/2得点1アシスト
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名将ジョゼップ・グアルディオラの下で才能を開花させた選手は数多く存在するが、その中の一人がこの男と言えるだろう。イルカイ・ギュンドアンは、これまでのキャリアにおいてリーグ戦二桁得点を記録したことがなかったが、今季はすでに10点以上決めている。シーズン開幕前には想像できなかった活躍ぶりと言えるだろう。
マンチェスター・シティでは主にゲームメーカーとして活躍してきた。高いレベルにある「パス」センスを武器にボールを捌き続け、中盤から攻撃の時間とリズムを生み出している。攻→守への切り替えも素早く、的確なアプローチからマイボールへと持ち込むなど、目立ちはしないが仕事をする“黒子”的な存在として評価を高めていた。
それが今季は偽9番で起用されたことで主役へと変化。「彼はどこでゴールが生まれるかを読み取れる」というグアルディオラ監督の言葉通り、「IQ」が極めて高いギュンドアンは相手にとって危険なスペースを素早く見つけ、そこへタイミングよく飛び込んで行くことができる。その質に関しては、世界トップレベルと言っていいだろう。
もちろん、スペースへ飛び込み「パス」を受けるだけで点は増えない。ペナルティーエリア内のような密集地帯でもボールを失わない冷静さと、非凡な「テクニック」が備わっているからこそ、目に見える数字を残すことができるのだ。ギュンドアンは今年で31歳となるが、その凄みはまだまだ増していくのかもしれない。
【了】