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アーセナルはどうする? ウィロック、ゲンドゥージ…。アルテタ監督が呼び戻すべきローン移籍選手は…

text by 編集部 photo by Getty Images
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【写真:Getty Images】

 終盤戦を迎えたプレミアリーグで、アーセナルは10位に沈んでいる。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権が与えられる4位とは9ポイントの差が開いており、ベスト8に残っているUEFAヨーロッパリーグで優勝を目指す方が、来季のCL出場権獲得のためには近道かもしれない。

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 厳しい状況に置かれているアーセナルは多くの選手を期限付きで他クラブに貸し出している。データサイト『transfermarkt』によると、7選手がトップチームから期限付き移籍しているという。

 センターバックの現有戦力を見ると、ダビド・ルイスとガブリエウ・マガリャンイスを中心に、パブロ・マリとカラム・チェンバースが控えるという陣容だ。しかし、今夏で契約が切れるダビド・ルイスは右ひざの手術に踏み切り、このままシーズンを終える可能性がある。大怪我から復帰を果たしたチェンバースも来夏で契約が切れるため、その去就は不透明だ。

 ウィリアム・サリバとコンスタンティノス・マブロパノスという若いセンターバックは他クラブで経験を積んでいる。マブロパノスは後半戦に入ってシュトゥットガルトのレギュラーに定着し、冬にニースに加入したサリバはクラブの月間最優秀選手に輝く活躍を見せている。しかし、アルテタ監督は両者を戦力として見なしておらず、アーセナル復帰への道のりは険しい。2人が復帰するよりも、新戦力を迎える方が可能性としては高いだろう。

 マテオ・ゲンドゥージとセアド・コラシナツの状況も難しい。ゲンドゥージはアルテタ監督と衝突して戦力外となり、ヘルタ・ベルリンに加わった。ブンデスリーガで21試合に出場しているが、パル・ダルダイ監督に「ときに思春期のような反応を見せる」と言われたように、精神的な未熟さは解消されていない。コラシナツは主将として断トツの最下位に沈むシャルケで奮闘しているが、アーセナルに戻ることはないだろう。

 ルーカス・トレイラはトーマス・パルティと入れ替わる形でアトレティコ・マドリードへ移ったが、ディエゴ・シメオネ監督の信頼を得られていない。新型コロナウイルスの影響で53歳という若さで亡くなった母親の影響もあり、トレイラは母国ウルグアイから近いアルゼンチンのボカ・ジュニアーズでのプレーを希望しているとも報じられる。トレイラがアーセナルのユニフォームを着ることはもうないのかもしれない。

 アカデミー出身のジョー・ウィロックは、出場機会を求めて2月にニューカッスルへ移籍している。デビュー戦でいきなりゴールを決めると、残留争いを戦うチームの主力として立場を確立している。ベシクタシュで活躍したモハメド・エルネニーがアーセナルで居場所を築いた例もあり、21歳と若いウィロックには復帰の可能性も残されている。

 ウェスト・ブロムにローン移籍しているエインズリー・メイトランド=ナイルズも同様だ。新天地ではセントラルMFとしてコンスタントにプレーしている。今夏のエクトル・ベジェリンの去就が不透明で、右サイドバックがセドリク・ソアレスのみとなれば、アルテタ監督がメイトランド=ナイルズを欲する可能性は残される。両サイドに加えてセントラルMFとしてプレーできるのも、アーセナルに必要とされる理由になるだろう。

 出場機会を求めてローン移籍した7選手。来季、この中からアーセナルのユニフォームを着る者は何人いるのだろうか。

【了】

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