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原口元気が進化している! ボランチで1試合2得点、リーグ1位の数字を残す新たな武器とは?

text by 編集部 photo by Getty Images
原口元気
【写真:Getty Images】

【ハノーファー 3-3 ハンブルガー ブンデスリーガ2部】

 ブンデスリーガ2部、ハノーファー96対ハンブルガーSVが現地時間4日に行われ、3-3で引き分けている。ハノーファーは50分までに3点を許す苦しい展開となったが、原口元気の2得点と、室屋成のアシストからマーヴィン・ドゥクシュがゴールを決め、勝ち点1を得ている。

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 原口の1点目は強烈なミドルシュートだった。56分の左サイドのFKの場面で、パトリック・ツマシのショートパスを受けると、強烈な右足のシュートをファーサイドに突き刺す。1点差に詰め寄った84分には、シュートのこぼれ球を倒れながらゴールに押し込んだ。

 原口はこれで今季のゴール数を7とした。2部ではあるものの、これは2014年夏のドイツ移籍後最多となる。キャリアハイは11得点で、浦和レッズ時代の2013年に記録している。

 データサイト『whoscored.com』によれば、今季ここまでのエリア外からの得点数は5本。4選手が3本で2位につける中で、ブンデスリーガ最多の数字をマークしている。近年では日本代表でもFKのキッカーを務めることが増えており、ミドルシュートは得点パターンの1つとなっている。

 変化はミドルシュートだけではない。これまでは日本代表を含めてサイドハーフを含めた2列目のポジションを任されてきた。サイドを上下動する運動量が持ち味で、縦への積極的な仕掛けで違いを生んでいた。

 しかし、2019年11月にケナン・コジャク監督が就任して以来、原口のポジションはセントラルMFとなった。4-1-4-1のインサイドハーフや、4-2-3-1のトップ下でプレーすることが多くなり、ダブルボランチの一角で起用されることも少なくない。2得点を決めたこの試合も、中盤の底でプレーしていた。

 5月に原口は30歳の誕生日を迎える。ミドルレンジからもゴールを奪えるセントラルMFとして、原口は新境地を開拓している。

【了】

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