11位:リバプールの快速レフティー
【写真:Getty Images】
FW:モハメド・サラー(エジプト代表/リバプール)
生年月日:1992年6月15日(28歳)
市場価格:1億2000万ユーロ(約144億円)
19/20リーグ戦成績:34試合出場/19得点10アシスト
リバプールでワールドクラスへの扉を開き、2018年の冬には2017年度におけるアフリカ最優秀選手賞をエジプト人として初めて受賞。母国に対する慈善活動にも積極的に取り組んでおり、2018年のエジプト大統領選挙では、驚きの「2位」となる投票数を集めることもあった。アフロヘアーのレフティーはまさに、エジプト国民にとっての英雄的存在である。
東京五輪にオーバーエイジ(OA)枠として出場する噂もある28歳の大きなストロングポイントは、やはり「スピード」だ。ボールを持ってもその速さはまったく落ちることなく、まるでF1カーのように一瞬でDFを置き去りにする。その「スピード」を活かして何でもないボールもチャンスに持っていくことができるので、対峙する選手からすると一瞬の気の緩みが命取りとなる。
ただ「スピード」があるだけではそこまで怖くないが、この男は小柄にもかかわらず「フィジカル」が強い。たとえユニフォームを引っ張られようが強く身体を当てられようが、簡単には倒れない。だからこそ、「スピード」を活かした「ドリブル」の威力などがより際立つ。
「空中戦」ではやはりそこまで強みを発揮しないが、ゴール前での冷静さから引き出される決定力の高さは非凡。利き足は左だが、意外にも右足の精度も決して低くない。良くも悪くもエゴを発揮できるのは、強靭な「メンタル」が備わっているゆえだろうか。
【了】