14位:輝きを失わない南米の猛獣
【写真:Getty Images】
FW:ルイス・スアレス(ウルグアイ代表/アトレティコ・マドリード)
生年月日:1987年1月24日(34歳)
市場価格:1500万ユーロ(約18億円)
19/20リーグ戦成績:28試合出場/16得点8アシスト(バルセロナ)
昨夏、6年間過ごしたバルセロナを離れざるを得なかったが、決してストライカーとしての質が落ちたわけではない。それは、新天地アトレティコ・マドリードでの活躍ぶりが大きく証明している。ディエゴ・シメオネ監督も今季途中に「彼は傑出した選手で、我々は彼と共に戦うことができて幸せだ」とウルグアイのベテランFWを賞賛していた。
言わずもがな「攻撃力」はワールドクラスだ。高い確率でシュートを枠に飛ばし、アクロバティックなものから身体を投げ出す泥臭いものまで、得点パターンも非常に豊富。自ら仕事を果たすことはもちろん、バルセロナ時代にはリオネル・メッシに多くのチャンスを与えるなど、味方を生かす術も熟知しているのが、この男の恐ろしさである。
ペナルティーエリア内に飛び込む動きと味方の「パス」を自動的に引き出すような絶妙なポジショニングセンスなどからは、ストライカーとしての「IQ」の高さを感じることができる。相手の厳しいチェックを受けてもなお“やり切る”ことが可能なのは、得点へのハングリー精神と「フィジカル」の強さが備わっているからだろう。
今季のアトレティコは得点力がアップしている。それはもちろん、ベテランゴールハンターの加入が一因と言えるだろう。どのクラブに所属しても結果を残すルイス・スアレスという男は、まさに唯一無二の点取り屋だ。
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