U-24日本代表は29日に行われたSAISON CARD CUP 2021で、U-24アルゼンチン代表に3-0の快勝を収めた。

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　コーナーキックで2アシストを記録し、勝利の立役者となったMF久保建英は「守備は最大の攻撃と言う人もいますけど、今日はそういったものを体現できたのかなと。攻撃への1歩目というか、守備で相手にいいプレーをさせないことで、攻撃にスムーズに入れたのかなと思います」と勝因を分析した。

　試合の立ち上がりから球際の攻防にも臆せず挑み続け、互角以上のぶつかり合いを展開。U-24アルゼンチン代表の選手たち相手に一歩も退かず、前半はボール支配率でも上回るなど日本が有利に試合を進めた。

　久保は「チームとして落ち着いてボールを支配することができたこともありますし、守備で相手のロングボールだったり、相手のビルドアップに、1戦目と違って対応できたのが攻撃につながったと思います」とも語った。

　26日に行われたU-24アルゼンチン代表との1戦目は0-1の敗戦だったが、スコア以上に実力差を見せつけられるような嫌な負け方だった。中2日という過密日程のなかでも、苦手意識を持つことなく、自分たちの強みを生かして勝負を挑んでいけたことが2戦目の快勝につながった。

「同じ相手にホームで負けるなんてありえないですし、本気で勝ちにいって、1戦目に負けているので、2戦目でしっかり借りを返したかった。なおかつ自分は（1点リードで）前半が終わったとき（2戦）トータルで1-1だったので、『あと1点欲しい』と言っていて。そのあと2点を取って2戦合計でも勝っていますし、本当に良かったかなと思っています」

　東京五輪でも金メダル候補に挙げられるアルゼンチンに、2戦合計スコアでは3-1と勝ち越した。2試合連続で先発メンバーに名を連ねた2選手のうち1人だった久保も、1戦目の後に股関節に違和感を抱えるなど万全ではなかったが、抜群の存在感で2アシスト。勝利に大きく貢献した。

「ちょっと打撲とかがあって、（2戦目までに）治るか治らないかくらいの感じで、『無理をするな』と言われていたんですけど間に合った。トレーナーの方々、ドクターの方々がしっかりケアしてくれて、その結果、試合に出ることができて、個人としてもチームとしてもリベンジができて、文句のない勝利だったかなと思います」

　アルゼンチン相手に会心の勝利を収めたことで、久保も気持ちよくスペインに戻ってヘタフェでの戦いに身を投じることができそうだ。

【了】