最終ライン4人中3人はJリーグ組で
森保一監督率いる日本代表は30日、カタールワールドカップ・アジア2次予選のモンゴル代表戦に挑む。
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25日に行われた韓国代表との親善試合では完璧とも言える90分間を過ごした。前半のうちに山根視来と鎌田大地の得点で2点をリードすると、終盤に遠藤航がダメ押しとなる3点目。守備陣は失点を許さず、3-0と快勝を収めている。
そこから中3日で迎えるモンゴル代表戦。果たしてスタメンはどうなるだろうか。公式戦ということもあり、韓国代表戦同様に「ベストメンバー」を組んでくる可能性はあるだろう。しかし、25日のゲームで出番の少なかった選手を長い時間見ておきたいという思いもある。何より“新戦力”の発掘は、代表チームのレベルアップにおいて重要なこととなるからだ。
GKは前川黛也でどうだろうか。現在26歳という年齢を考えても、ここで一つ経験を積ませておく意味はあるはず。90分間でシュートを浴びるシーンは少ないかもしれないが、ビルドアップやコーチングなど、貢献できる部分は決して少なくないだろう。
最終ライン4枚の一角に、リーダーである吉田麻也の存在は欠かせないか。韓国代表戦では気合の入ったプレーで相手を完封したが、今回も守備陣を統率し、日本代表を勝利へと導いてほしいところだ。
吉田が右センターバックに入ると考えれば、左CBに推すのは畠中槙之輔になる。所属する横浜F・マリノスでは主力中の主力として活躍する存在で、対人戦の強さなどが魅力。ただ、モンゴル代表戦では、マリノスでも武器となっているビルドアップ時における鋭い楔のパスにやはり注目したい。
右サイドバックは山根視来の起用を推す。代表デビューとなった25日の韓国代表戦では非凡な攻撃力を発揮しいきなり得点と存在感を示した。守備でも問題なく対応していたなど、引き続きピッチ上で「見たい」と思えるパフォーマンスだったことは明らかで、モンゴル代表戦における期待値も大きい。
左サイドバックに推すのはFC東京所属の小川諒也だ。韓国代表戦では後半途中より出場しデビューを飾ったが、今回は長い時間の中でどこまで貢献できるかチェックしておきたいところ。日本代表において手薄となっている左SBの問題を解決し得る人材なだけに、ぜひスタメンで起用してほしい。
2列目の大幅入れ替えも?
ダブルボランチの一角は遠藤航だ。ブンデスリーガで好調を維持している同選手は、先日の韓国代表戦でMOM級の輝きを披露。改めて、現在の日本代表に欠かせないピースであることを示した。中盤を引き締め最終ラインをサポート、そして奪ったボールを良い攻撃へと繋げる。こうした仕事を高いレベルでできる遠藤は、やはりモンゴル代表戦でも必要と言えるだろう。
その遠藤の相棒は守田英正がベストとなるはずだが、攻める時間が多くなると予想される中で川辺駿のセンスを見ておきたいのも事実。技術力があり、運動量も豊富で攻守において貢献できるタイプなので、ハマれば面白い存在だ。代表デビューを飾った韓国代表戦での出場時間は決して満足いくものではなかったので、今回はより多くのチャンスを与えてもいいだろう。
右サイドハーフは浅野拓磨。日本代表においてはここ最近センターフォワードでの出場がほとんどだが、所属するパルチザンでは右ウイングとして得点を量産していることから、モンゴル代表戦ではこのポジションで起用を推薦した。爆発的なスピードは必ず脅威となるはずで、韓国代表戦では決定機を逃してしまったが、今回は目に見える結果に期待したい。
トップ下は江坂任でどうだろうか。韓国代表戦では途中出場ながらアシストを記録し、自らシュートを放ってチャンスを作るなど躍動していた。モンゴル代表戦ではボールを持つ時間がより長くなり、相手は自陣に引いてくると予想されるが、その中でどこまでクオリティーを出せるか注目したい。
左サイドハーフは古橋亨梧でどうだろうか。ここまで日本代表での出場は2試合あるが、合計プレータイムは61分間とアピールの場はあまり設けられていない。一瞬のスピードと相手を恐怖へと誘うパンチ力のあるシュートを武器に持っているだけに、ヴィッセル神戸の韋駄天をやはりスタートから見てみたい。
その2列目の選手がより活きるために、最前線に大迫勇也の存在は不可欠となるだろうか。所属するブレーメンでは苦戦を強いられているが、先日の韓国代表戦では周囲の雑音をかき消す非凡なパフォーマンスを示した。森保ジャパンにおける絶対的CFは、モンゴル代表戦でも魅せてくれるはずだ。
【了】