【写真:Getty Images】
【ルーマニア 0-1 ドイツ カタールワールドカップ欧州予選グループリーグJ組第2節】
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カタールワールドカップ欧州予選グループリーグJ組の第2節、ルーマニア代表対ドイツ代表が現地時間28日にルーマニアの首都・ブカレストにあるアレーナ・ナツィオナラで行われた。
欧州予選の初戦アイスランド代表戦を3-0で快勝したドイツ代表は、立ち上がりからルーマニア代表を押し込んだ。すると16分、相手ディフェンスラインの背後を突いたカイ・ハフェルツがグラウンダーのクロスを送り込む。これに反応したセルジュ・ニャブリが冷静にネットを揺らし、先制に成功した。
その後もヨアヒム・レーブ監督率いるチームはホームチームを前にペースを握った。しかし、GKフロリン・ニツァのファインセーブなどもあり、なかなか追加点を奪えない。後半に入ると、ややスローテンポにもなってしまった。
それでも、ルーマニア代表に点を与えることなく1-0で勝利。内容面に不安を残したのも事実だが、レーブ監督は「重要なのは勝ち点3を獲得したことであり、だからこそ我々は満足できる」と試合を振り返っている。
データサイト『Who Scored』によるMOMは守護神ニツァに与えられた。負けたとはいえ、セーブ数は8回を記録し最少失点に抑えたのだから文句はないだろう。反対に、ドイツ代表側の最高評価は先制点奪取のニャブリ。「8.1」というレーティングだった。
そのニャブリに次いで高い評価を得たのがレロイ・ザネだった。怪我の影響でルーマニア代表戦の欠場も予想された同選手だが、ピッチ上で見せたパフォーマンスはまさに非凡だった。
ザネは4-3-3の左ウイングで先発した。立ち上がりからよくボールに触れると、4分にはドリブルで一人を外し、さらに今度は巧みなボディフェイクとボールタッチで相手選手二人を無力化。一気にゴール前へ侵入した。
開始5分も経たぬうちに2回のドリブルを成功させたザネは、その後もルーマニアの脅威となる。一度低い位置に降りてマークを外し、スピードを活かして相手の背後を狙うなど、オフ・ザ・ボールの動きも決して悪くはなかった。
試合途中で右サイドに移るとやや存在感が薄れ、後半アディショナルタイムにアミン・ユネスと交代。ゴールやアシストという結果も残せなかったが、ほぼフルタイムの出場でシュート数2本、キーパス3本(チームトップタイ)を記録。ドリブル成功数は驚異の7回となっており、2位イルカイ・ギュンドアン(4回)を大きく上回ってこの日のトップに躍り出ている。
さらにザネはタックル成功数2回にインターセプト2回も記録。こうした点も、今回の高評価に繋がったと言えるはずだ。選手本人からするとやはりわかりやすい結果は欲しかったはずだが、相手に与えた怖さは十分だった。
【了】