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C・ロナウド激怒のノーゴール判定、その差は「数センチ」? ボールの位置は…

text by 編集部 photo by Getty Images

クリスティアーノ・ロナウド
【写真:Getty Images】

 2022年カタールワールドカップ欧州予選グループA第2節のセルビア代表対ポルトガル代表戦が現地時間27日に行われ、2-2のドローに終わった。終了間際にはFWクリスティアーノ・ロナウドの決定的なシュートがノーゴールとされ、その判定が大きな騒動を引き起こしている。

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 後半アディショナルタイムにセルビアのペナルティーエリア右で浮き球パスを受けたC・ロナウドは、GKより先にボールに触る。無人のゴールへと転がったボールに対し、必死に戻ったDFステファン・ミトロビッチがスライディングで掻き出したが、ボールはすでにゴールラインを越えていたようにも見える。

 審判団は得点を認めず、この試合ではVARが使用されていなかったためそれ以上の判定が行われることもなかった。C・ロナウドは副審に激しく抗議してイエローカードを受け、キャプテンマークをピッチに叩きつけて怒りをあらわにしながらドレッシングルームへと引っ込んでいった。

 実際のところ、ボールはゴールラインを越えていたのだろうか。ポルトガル代表のフェルナンド・サントス監督は試合後に「半メートル(50cm)は入っていた」とコメントしているが、実際にはそれほど大きく越えていたということはないだろう。

 ルールにより、得点はボールが「完全に」ラインを越えた場合のみ認められる。ボールの接地部分が白線を越えるだけでなく、空中にある部分を含めたボール全体がラインの一番奥を越えなければならない。各国メディアでも、C・ロナウドのシュートがラインを越えていたという見解はほとんど一致しているが、越えた距離は「数センチ」と記しているメディアも多い。

 いずれにしても、諦めずにボールに追いつき、仮に誤審であったとしてもノーゴールと判定される余地を残したミトロビッチの奮闘は称賛に値すると言えそうだ。C・ロナウドのシュートを掻き出しただけでなく、こぼれ球を狙ったベルナルト・シウヴァの決定的なシュートもライン上でブロックして弾き出している。これが決まっていれば結局はポルトガルの勝ち越しゴールとなるところだった。

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