【写真:田中伸弥】
SAISON CARD CUP 2021が26日に行われ、U-24日本代表はU-24アルゼンチン代表に0-1で敗れた。
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トップ下で先発フル出場したMF久保建英は、「欲しい1点を取れる選手になるのが自分の課題」と無得点を悔やんだ。チャンスはあったが決めきれず、チームも敗戦。「自分も点を取ることに対してもっと貪欲になっていきたい」と、改めて課題を見つめ直している。
間違いなく警戒されていた。試合前日の記者会見でU-24アルゼンチン代表のフェルナンド・バティスタ監督が「よく知られている選手は久保だが…」と言及したのに続き、同席していたヘルタ・ベルリン所属のMFサンティアゴ・アスカシバルも「久保はヨーロッパでよく知られている」と話していた。
日本の攻撃の中心になると考えられていたはずで、アルゼンチンの選手たちは久保に対して常に厳しいマークを行なっていた。
持ち味を発揮しきれなかった久保は「自分の名前も知られていますし、しっかりどういう選手なのかもバレていると思うので、そういったところで難しさは多少あった」と吐露した。トップ下を起点に幅広く動いたが、「特に前半は中のスペースはほぼなかった」とも語った。
「自分は(パスを)受けやすくて、なおかつ相手の嫌なところにいたつもりですけど、やっぱり嫌なところに行くと相手も馬鹿じゃないので(自分を)消してくると思う」
だからこそ、「自分だけが選択肢じゃない」とボールを要求するばかりではなく、あえて囮になるような動きで味方を生かそうと努めた。実際に日本はチームとして何度かチャンスを作ったが、アルゼンチンがゴール前に築いた堅牢な砦を攻略しきれず。同点ゴールが遠かった。
「内容自体はあまり悪くはなかったと思いますけど、残るのは『結果』なので、次はしっかり自分たちが勝って借りを返しつつ、内容も今日みたいなゲームをしたい。あとは最後のところで決め切るのがやっぱりスポーツなので、決めないと勝てないし、決められたら負ける。そこは課題がはっきりしていると思います」
U-24アルゼンチン代表とはもう一戦まじえることができる。北九州に場所を移し、29日に2戦目が行われる。そこで「勝って借りを返」せるか。回復と準備にかけられる時間は少ないが、久保ら選手たちの奮起に期待したい。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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