【写真:Getty Images】
国際親善試合、日本代表対韓国代表が25日に行われた。試合は日本が3-0の勝利を収めた。
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韓国代表ではソン・フンミンやファン・ヒチャンなどが不在だったが、日本代表は吉田麻也や冨安健洋などのDF陣を中心に韓国を無失点に抑え、完封勝利を果たした。まさに完璧と言うべき試合だっただろう。
日本が3-0の勝利を収めた日韓戦でのある出来事がSNSなどで波紋を呼んでいる。それは韓国代表MFイ・ドンジュンの冨安に対する肘打ち行為。プレーと関係のないところで肘打ちを行い、イエローカードすら出なかった。
2-0で迎えた67分、イ・ドンジュンはマークにつく冨安に対してボールとはまったく関係ない所で肘打ち。映像を見る限りでは冨安が挑発したり、引っ張ったりといった行為をしていない。ボールもないのにイ・ドンジュンは明らかに故意に腕を振り上げている。
この行為は副審の目の前で起きていた。冨安は口から出血していたにも関わらず、イ・ドンジュンにイエローカードすら提示されず。お咎めなしだった。この日、もしVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されていれば、イ・ドンジュンは一発レッドで退場だっただろう。
”日本の宝”冨安を傷つけたイ・ドンジュンとは何者なのか。この選手は韓国・釜山出身の24歳。東京五輪世代である。2017年2月にKリーグ2(韓国2部)の釜山アイパークへ入団し、同年3月にプロデビューを果たした。今年からアジア王者の蔚山現代でプレーし、クラブワールドカップでは2試合に先発している。
イ・ドンジュンは年代別の韓国代表としてもプレー。センターフォワードでもプレーでき、スピードが持ち味の韓国期待のウィンガー。韓国が東京五輪への出場権を獲得したAFC U-23選手権2020では5試合に出場2得点を記録し、韓国の東京五輪出場に貢献している。イ・ドンジュンはクラブでも結果を残し、今回の代表ウィークでA代表初選出。日韓戦で代表デビューとなった。
イ・ドンジュンは年代別の代表も含め、自身のキャリアで受けたイエローカードの数は通算15枚。累積での出場停止はあるものの、レッドカードを受けた試合は今まで1度もない。もし今回の日韓戦でVARが導入されていたら、キャリア初の退場となっていただろう。
A代表常連となっているが、冨安も東京五輪世代。久保建英や三笘薫、三好康児など期待の若手もいる今回の五輪世代。東京五輪などで再戦となった時、イ・ドンジュンにはフェアなプレーで勝負に臨むことを期待したい。
【了】