【写真:Getty Images】
【日本 3-0 韓国 国際親善試合】
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日本代表は25日、日産スタジアムで行われた国際親善試合で韓国代表と対戦し、3-0で快勝している。
支配率こそ相手を下回ったが、90分間でシュート数は22本を記録した。森保一監督率いる日本代表は、終始韓国代表にペースを渡すことなく、完璧と言っても過言ではないゲームを演じている。今後に向けても大きく期待できる、そんな印象を受けた。
パウロ・ベント監督率いる韓国代表をここまで圧倒できた理由は様々あるが、やはりダブルボランチの存在が大きかったと感じている。遠藤航と守田英正だ。
遠藤は世界トップレベルのプレーヤーが揃うブンデスリーガでデュエル勝利数ナンバーワンを誇るなど輝きを放っている。そうしたドイツでの好調ぶりは、日本代表でも余すことなく発揮された。
まず、とにかく強い。ガツンと身体を当てられても簡単によろけることがないので、プレーを高いレベルで継続できる。そして、ボール奪取の上手さ。味方が最初にボールホルダーへプレッシャーを与えパスコースを限定すれば、「待ってました!」と言わんばかりにサンドしてボールを刈り取る。ここの反応が抜群に素早いので、相手は当然回避できない。韓国代表戦で何度も見られた形だ。
ボール奪取後のパス捌きも冷静で、ロストすれば一気にピンチを迎える中盤でエラーを起こすことはなかった。終盤にはセットプレーからヘディングで得点も挙げるなど、大活躍。文句なしのMOMだと言っていいはずだ。
その遠藤とコンビを組んだ守田のパフォーマンスも際立っている。
攻撃では南野拓実、鎌田大地、伊東純也の2列目をしっかりとサポートし、韓国代表のプレスを無力化すべく良いテンポでパスを捌く。守田は前方にスペースがあれば侵入することを厭わず、シュートコースがあれば積極果敢に狙った。中盤底からボールを前進させるという意味で、守田の存在は抜群であった。
ただ、最も際立ったのは攻守の切り替えの速さだ。韓国代表が守→攻へとうまく繋げられなかったのは、守田のこうしたプレーが効いていたからと言ってもいい。事実、こぼれ球奪取の数は8回となっており、2位伊東(4)に大きな差をつけている。守田が遠藤とバランスを取りながら攻守に振る舞い、セカンドボールも高い確率で回収したことで中盤の強度がより高まっていたことは明らかだ。
世界トップレベルのチームを見ると、今や中盤の選手に求められるのは技術だけではないことがわかる。フィジカルレベルが高く、球際で戦える選手がより重宝される時代になってきているのは、誰の目にも明らかである。
そういった意味でも、技術、フィジカルともに高いレベルにある守田と遠藤のコンビは日本代表の未来を明るく照らすかもしれない。これまで森保ジャパンにおけるダブルボランチの一角は柴崎岳が不動とされてきたが、その地位が揺らいでいるのは確かだろう。遠藤と守田の中盤コンビを成熟させていくことが、ワールドカップ・ベスト8進出という目標達成のカギになるのかもしれない。
【了】