【写真:Getty Images】
韓国代表は25日、国際親善試合で日本代表に0-3で完敗を喫した。
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試合後の記者会見で、韓国メディアは自国代表のパウロ・ベント監督に集中砲火を浴びせた。ポルトガル人指揮官は「妥当な結果だ」と敗戦を嘆いたが、厳しい立場に追い込まれている。
韓国人記者から飛んだ「日韓戦の意味をよくご存知だと聞いていたが、どのような試合展開を望まれていたのか?」という質問は辛辣だった。あえて前半部分を付け加えたのはベント監督への風当たりの強さを物語っているだろう。
「この対戦が決まった時は、もっと競争力のある試合ができると思った。しかし、それから時間が経つにつれて多くのことが変わり、我々の側にいくつもの困難が生じた。そのためにうまくいかなかった。もちろん日韓戦の重要性は理解している。
だが、相手が我々を上回ったということで称賛すべきだと思うし、(日本が)いいプレーをして、勝つに値したと思う。我々は鏡で自分自身を見て、改善するために何をしなければならないかを理解しなければならない。一方でそれぞれの代表チームは、同等の状況になかったと思っている」
イ・ガンインを突然「0トップ」的に起用した意図についても追求されていたが、それに続いた「多くの海外組を招集できなかったが、彼らが来ていたら結果は違っていたと思うか?」という最後の質問は追い討ちをかけるようだった。
ベント監督は答えた。
「もし欧州組が来れば結果が違っていたということは言うべきではない。そういう言い方をするのは紳士ではないと思う。11月の親善試合の時もそうだったが、(コロナ禍では)常に選手が足りず、揃わない。もちろんチームのスタイルなどに大きく影響してくる。我々の代表の強化プロセスにも影響がある。
良い結果を得るのがどんどん難しくなっているが、ここに揃っている選手たちにとっても、『欧州組がいれば勝てた』という言い方はすべきではない。唯一の責任者は私だ。選手たちは全力でプレーしたと思っている」
記者会見でも終始苦しい対応を強いられた。「0トップ」の奇策は日本代表にあっさり見破られ効果なし。満足にボールを前に運べず、自慢のタフさも全く発揮されなかった。ベント監督は「欧州組がいれば勝てた」とは言わないまでも、ソン・フンミンら主力選手たちの不在を心の中で嘆いているに違いない。
(取材・文:舩木渉)
【了】