【写真:Getty Images】
U-24日本代表は26日にSAISON CARD CUP 2021でU-24アルゼンチン代表と対戦する。
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試合に先立ち、U-24日本代表を率いる横内昭展監督が25日にオンラインでの前日記者会見に臨んだ。
東京五輪の南米予選をトップで通過した強豪との一戦を前に意気込みを述べた横内監督は、「今回招集した選手たちは各クラブでポジションを取った選手がほとんど」であることにも言及した。
代表チーム相手の対外試合ができなかった1年間で、選手それぞれが大きく成長しているのは明らか。今回のU-24アルゼンチン代表戦はチームとしての完成度を高めるのみならず、選手個々が自らの成長を内外に示す重要なチャンスでもある。
一方、「ほとんど」に当てはまらない選手がいるのも確かだ。MF久保建英、MF三好康児、FW食野亮太郎の海外組3選手は、それぞれの所属クラブで厳しい立場に置かれている。
久保はスペイン1部ヘタフェで定位置を掴みきれず。三好はベルギー1部のロイヤル・アントワープFCで新監督就任とともに出場機会が激減し、今年1月には新型コロナウイルスにも感染した。ポルトガル1部のリオ・アヴェでプレーする食野は散発的な出場機会しか得られず、直近の試合では途中出場からの途中交代、いわゆる“イン・アウト”という屈辱も味わった。
なぜJ1クラブで定位置を確保した選手を中心に招集しながら、一方でクラブで出番の限られる海外組も呼び寄せたのか。横内監督は次のように説明する。
「その3人(久保、三好、食野)はおっしゃる通り、自分のクラブでは非常に難しい状況に置かれていて、試合数、プレーする時間が少なくなってきています。彼ら以外の今回招集した選手はほとんどクラブ内でポジションを獲得した選手なんですけど、彼ら(久保、三好、食野)はこれまでの活動の実績があって、もう一度呼んでコンディションやプレーを確認したいと思って今回来てもらっています。彼らもハングリーにプレーしたいと思っているので、そういう意味では本当に楽しみにしています」
今年に入ってからリーグ戦で2試合83分間、国内カップ戦で1試合63分間とかなり出番を減らしている三好に関しても「思った以上にコンディション的には悪くなかった」と横内監督は語る。
久保、三好、食野の3人はU-24日本代表で攻撃の軸として期待される。クラブでは苦境に立たされていようと、日頃の研鑽が無駄ではなく、代表に来たらしっかりと力を発揮できることを示したい。アルゼンチンはポテンシャルを示す上で最高の相手だ。
(取材・文:舩木渉)
【了】