【写真:Getty Images】
チェルシーなどで活躍した元ブラジル代表MFのラミレスが、3月24日に34歳の誕生日を迎えた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)公式ツイッターアカウントでは同選手のゴール集を動画で紹介している。
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2010年から2016年まで6年間在籍したチェルシーで印象的なゴールも少なからず記録したラミレスだが、その中でもファンの記憶に強く残っているのはやはり動画で最初に紹介されている1点。2011/12シーズンのCL準決勝2ndレグでバルセロナから奪ったゴールだ。
決勝進出を懸けて前年王者バルセロナと激突したチェルシーは、ホームでの1stレグではディディエ・ドログバのゴールにより1-0で先勝。だが敵地カンプ・ノウでは前半から非常に厳しい状況に追い込まれることになった。
前半35分にはセルヒオ・ブスケッツに先制点を許し、その2分後にはDFジョン・テリーが一発レッドカードで退場。さらに43分にはアンドレス・イニエスタに2点目を奪われ、数的不利の状況でトータルスコアを逆転されてしまった。
しかし前半アディショナルタイム、起死回生の一撃が生まれる。防戦一方の戦況からフランク・ランパードが絶妙なスルーパスを前線へ繰り出すと、長距離を駆け抜けて追い越していったラミレスが反応してバルサ守備陣の裏へ。エリア右に侵入してGKビクトール・バルデスと対峙したラミレスは、驚異的な落ち着きでボールを浮かせて頭上を抜いてしまった。
ラミレスはこの直前にイエローカードを受け、たとえチェルシーが逆転で決勝進出を果たしても警告累積で出場できないことが確定したところだった。その動揺も全く感じさせず、芸術的なシュートでトータルスコアを再逆転するアウェイゴールを決めたのは見事としか言う他ない。
リオネル・メッシのPK失敗にも救われて10人で後半45分間を耐え抜いたチェルシーは、アディショナルタイムにフェルナンド・トーレスが独走して決勝進出を決定づけるダメ押し点を記録。ラミレスの欠場したファイナルではバイエルン・ミュンヘンをPK戦の末に下してクラブ史上初の欧州制覇を成し遂げる結末となった。