【写真:Getty Images】
川崎フロンターレの脇坂泰斗は、怪我のため不参加となった坂元達裕に代わって日本代表に初選出を果たした。日本代表は25日に韓国代表との国際親善試合を行い、30日にはカタールワールドカップアジア2次予選、モンゴル代表戦に臨む。
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中村憲剛が昨季限りで現役引退し、今季は開幕から大島僚太の欠場が続いている。それでも、川崎Fがゲームの主導権を握り続けられるのは、脇坂の活躍が大きい。[4-3-3]の2列目、インサイドハーフを主戦場とし、川崎Fのパスワークに欠かせない存在となっている。
川崎フロンターレU-18では背番号10を与えられ、キャプテンも務めた脇坂。大阪の阪南大学を経て、17年に特別指定選手として川崎Fに復帰し、翌年から正式にチームに加入した。2年目の昨季は前年を大きく上回る31試合に出場し、Jリーグ制覇に大きく貢献している。
最大の特徴は狭いエリアでもボールを失わない技術だ。川崎Fユース時代から磨かれたボールタッチは正確無比で、相手に寄せられてもひらりと反転してかわしてしまう。172cmと小柄だが、相手にボールを奪われないポジショニングとボールの置き所を体得している。
ボールを奪われた際の攻守の切り替えも速く、試合の主導権を渡さない。代表戦前最後の試合となった21日の浦和レッズ戦でもそれは顕著に現れていた。
10分のシーンでは脇坂のインターセプトがフィニッシュにつながる。そして4-0で迎えた68分には、脇坂がボールを奪ってそのままゴールを決めた。レアンドロ・ダミアンのシュートがブロックされた相手に渡ったが、それに素早く寄せてボールを奪い、左足を振り抜いてゴールネットを揺らしている。
川崎Fではプレースキッカーを務めている。利き足は右だが、左足からでも精度の高いキックを蹴ることができる。今回の日本代表メンバーを見ると、柴崎岳が不在で、セレッソ大阪でプレースキッカーを務める原川力と坂元も不参加となった。脇坂に出場するチャンスがあれば、持ち味のセットプレーからも日本代表のチャンスを生み出すかもしれない。
【了】