【写真:Zoom会見のスクリーンショット】
日本代表は25日に開催される国際親善試合の韓国代表戦に向け、22日から合宿を開始する。同日昼、最初の練習に先立ってGK西川周作がオンライン取材に応じた。
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西川が最後に日本代表招集されたのは2017年11月のこと。4年ぶりの復帰を果たし「また日本代表の一員としてみんなとの時間を共有できることを光栄に思っています。しばらく離れていましたけど、選手である以上は常に目指していた場所なので、今回呼んでいただけて非常に嬉しく思っています」と、喜びを語った。
「ここ数年、所属クラブ(浦和レッズ)で自分のイメージする結果が出せていない中でも、やはり立ち振る舞いだったり、どんな時でもGKはどしっと構えて最後までプレーすることを表現していたつもりだったので、そういうところをしっかりみてもらえたと思います。年齢関係なく結果を出し続けることが大事だと思うので、若い選手がGKもどんどん出てきていますけど、まだまだ負けられない気持ちを持ちながら、僕ができるベストなプレーをピッチの上でも表現していきたいと思います」
遠ざかっていた時期も「常に代表の結果は気にしていましたし、どんな選手が選ばれているかもチェックしていた」という西川にとって、日本代表復帰は最大のモチベーションだったという。ベテランになっても高みを目指し続ける姿勢に一切ブレはなかった。
「1人の選手として、(日本サッカー界における)一番上の日本代表という場所を目指すのをやめた時が、自分がサッカーを辞める時なのかなと思っています。僕自身、選手としてまだまだ上手くなりたいし、成長したいし、人としても成長したいので、この場所を目指していくのが自分のモチベーションを一番上げられる要因でした」
今回は欧州でプレーしている川島永嗣やシュミット・ダニエルが不在。さらにガンバ大阪でプレーしている選手はチーム内で新型コロナウイルスのクラスターが発生した影響か、1人も招集されておらず、東口順昭もいない。西川にとっては大きなチャンスだが、同時に難しい立場であることも自覚しているだろう。
だが、自身2度目のワールドカップ出場という夢を果たすための挑戦に意欲を燃やし続けている。チャンスがある限り、西川に日本代表への再定着を諦めるつもりはない。
「ワールドカップというのは子どもの時からの夢ですし、2014年に(ブラジル大会へ)行かせてもらった時にベンチから見た光景、あの試合のテンションは忘れられないものがあります。ベンチから見たラインの向こう側、ピッチの中の世界は考えつかないくらいのプレッシャーだったり緊張感がさらにあったと思うので、その緊張感やプレッシャーをGKとして味わいたい気持ちが強いです」
今度はタッチラインをまたいでゴールマウスに立ち、ワールドカップの興奮をピッチの上で感じる。その夢を叶えるための重要な一歩が今回の日本代表復帰であり、また新たなスタートにもなる。
西川は「今回は選ばれるだけでなく試合に出ることにもチャレンジしていきたいと思いますし、次に選んでもらえるようにベストを尽くしたいと思います」と力強い決意も語った。サンフレッチェ広島時代にも師事した森保一監督のもとでピッチに立つチャンスをつかめれば、今後のGK陣の競争はさらに面白くなりそうだ。
(取材・文:舩木渉)
【了】