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日本代表 4年前

日本代表全選手紹介(MF)。ドイツ、ベルギー、ポルトガル…、欧州で活躍する主力と、ポジション争いに挑むJリーガーたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

共存も可能な2人のトップ下候補

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【写真:Getty Images】

MF:南野拓実(みなみの・たくみ)
所属クラブ:サウサンプトン(イングランド)
生年月日:1995年1月16日(26歳)
日本代表通算成績:26試合12得点

 世界最高峰の舞台で経験を積む南野拓実が日本代表に戻ってくる。リバプールに2020年1月に加入したが、世界王者のポジション争いに割って入るのは困難を極めた。今季の前半戦はリーグ戦9試合の出場に留まり、サウサンプトンへの期限付き移籍を決断。初出場となったニューカッスル戦でゴールを決め、チェルシーからもゴールを奪うなど、爪痕を残している。

 森保一監督就任後の日本代表で攻撃陣の中心となり、ここまで通算26試合12得点という数字を残している。酒井宏樹や長友佑都といったベテランが不在の今回は、名実ともに中心選手の1人としてリーダーシップが求められるだろう。

 前線のメンバーにはこれまでと変化が見られ、Jリーグで活躍する坂元達裕や江坂任といった新顔が加わった。日本代表ではトップ下で起用されることが多かった南野だが、サウサンプトンではサイドでプレーすることも多い。ブンデスリーガで躍動する鎌田大地との共存は今回の注目ポイントとなるだろう。

鎌田大地
【写真:Getty Images】

MF:鎌田大地(かまだ・だいち)
所属クラブ:フランクフルト(ドイツ)
生年月日:1996年8月5日(24歳)
日本代表通算成績:8試合1得点

 日本人選手の躍進が著しい今季のブンデスリーガの中で、鎌田大地はそのポテンシャルを多いに発揮している。今季はここまで24試合に出場して4得点9アシストをマーク。後半に追い上げを見せるアイントラハト・フランクフルトの攻撃を牽引している。

 180cmという身長はブンデスリーガではそこまで大きくなく、屈強な周りの選手と比較すると華奢な身体つきに見える。しかし、狭いスペースでボールを受け、軽やかなタッチでするすると間をすり抜けていく。単純なフィジカルやスピードでは劣るかもしれないが、味方と連動することで自らの個性を活かしている。

 日本代表では南野拓実とトップ下のポジションを争うことになるが、両者ともサイドでプレーすることもできるので共存も可能だ。今回は大迫勇也が選出されていることもあり、適性のなかった1トップで起用されることもないだろう。ブンデスリーガで放つ輝きを日本代表でも還元できれば、日本代表が得点力不足に悩まされることもなくなるだろう。

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