【写真:Getty Images】
1990年代から2000年代の欧州サッカー界を代表するストライカーの一人として、イタリアやスペインのDFたちを震え上がらせたクリスティアン・ヴィエリ氏。ラ・リーガ公式ツイッターアカウントでは、そのヴィエリ氏が23年前の試合で大暴れした様子を動画で紹介している。
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ヴィエリ氏がスペインでプレーしたのはわずか1シーズンだが、1997/98シーズンのアトレティコ・マドリードで強烈な印象を残した。24試合の出場で24ゴールを叩き出し、バルセロナのリバウド氏やルイス・エンリケ氏などを抑えての“ピチーチ賞(得点王)”を獲得している。
後にセリエA得点王にも輝き、イタリア代表のエースにも君臨したヴィエリ氏だが、ユベントスからアトレティコへ移籍した24歳の時点ではまだ絶対的な存在だったわけではない。だがリーガでの1年間を経て完全に手のつけられない選手となり、翌年復帰したイタリアでも同様の活躍を見せるようになった。
ちょうど23年前の1998年3月20日に行われたサラマンカ対アトレティコ戦では1試合4得点の大爆発。右からのクロスに合わせたボレーシュートとヘディング弾、さらにPKでのハットトリック達成に続いて、最後はもうひとつヘディングを叩き込んだ。
だが実は、ヴィエリ氏が4ゴールを挙げながらもアトレティコはこの試合に4-5で敗戦を喫している。ゴールを決めてもさほど喜ぶ様子を見せず、「4点を決めて負けたのは初めてだった」と試合後に語ったヴィエリ氏は、この試合をきっかけとして1年限りでのアトレティコ退団を決意したとも言われている。