2位:中田英寿との打ち合い
【写真:Getty Images】
パルマ
対戦成績:33試合/13ゴール
2番目のお得意様はパルマ。リーグ戦で11得点、イタリア・スーパーカップで2得点という内訳だ。
その中で最も重要なのは、キャリア初期の対戦。1993/94シーズンの出来事だ。当時若かったデル・ピエロは、シーズン序盤のレッジャーナ戦でゴールを決めたものの、ベンチ入りとベンチ外を繰り返すだけで、なかなかチャンスをもらえなかった。それでも3月になってミラン戦で起用されると、続くジェノア戦で途中出場から1得点。そして3月20日のパルマ戦でキャリア初のハットトリックを達成したのだ。ピッチに立つのにふさわしいことを証明した瞬間である。
2002/03シーズンのパルマ戦も思い出深い。シーズン序盤の激突。パルマは中田英寿のゴールで先制。アドリアーノが続いて、ユベントスは2点を追うことになった。それでもデル・ピエロのアシストで1点を返すと、後半アディショナルタイムにデル・ピエロがゴールを決めて、敗戦を免れている。このときのゴールはハンドだったのではないかと大きな議論を呼んだ。
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