ポルトガルで飛躍したファンタジスタ
【写真:Getty Images】
MF:藤本寛也(ジル・ヴィセンテ/ポルトガル)
生年月日:1999年7月1日(21歳)
代表歴:U-15、U-16、U-17、U-18、U-19、U-20
20/21リーグ戦成績:16試合出場/1得点2アシスト
昨夏、東京ヴェルディからポルトガルに渡り、1部リーグのジル・ヴィセンテに加入した。移籍当初は順応に苦しみ、極端な守備的な戦術にも影響されて出場機会は限定的だった。しかし年明けから徐々に出番が増え、首位スポルティングCPから初ゴールも奪った。今やチームに欠かせない選手となっている。
ジル・ヴィセンテは守勢に回って自陣に押し込まれることも多いが、藤本は守備にも奔走し、攻撃に転じると一気にゴール前までスプリントをかけてチャンスメイクにも関与するなど、日本時代よりはるかにタフな選手になった。公式戦出場を重ねて自信を深めているところだろう。
藤本が最後に世代別代表に選ばれたのは2019年のU-20ワールドカップの時。なかなか代表で力を試す機会がなかっただけに、今こそ大きく成長した姿を示すチャンスだ。テクニックやインテリジェンスというもともと持っていた武器に、タフさを加えてポルトガル1部でも十分に通用する選手に進化を遂げている。
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