【写真:Getty Images】
日本サッカー協会は今月25日の韓国代表戦と、同30日に行われるカタールワールドカップアジア2次予選のモンゴル代表戦に向けた日本代表メンバーを発表した。
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国内組が14人も含まれたリストの中で目立ったのは、初招集選手8人の顔ぶれだ。前川黛也、山根視来、中谷進之介、小川諒也、原川力、江坂任、坂元達裕、川辺駿はいずれもJリーグでは中堅の世代と言える。東京五輪世代でメンバー入りを果たしたのは冨安健洋のみだった。
一方、日本代表復帰が期待されたベテランたちの名前もメンバーリストの中にはなかった。セレッソ大阪で復活を遂げた大久保嘉人や、川崎フロンターレをけん引する家長昭博らは今回も森保ジャパンに招集されていない。
森保一監督はベテランたちの招集を見送り、国内組の中堅世代にチャンスを与えた決断について次のように述べた。
「我々のチーム作りの考え方として、戦力の幅を広げながら、底上げをしながらその時々の最強のチーム、ベストなチームを作っていく、この先の最終目標に向かってより強いチームを作れるようにと考えています」
前提として「ベテランと言われる経験のある選手たちも、今シーズン本当に結果を残していると思いますし、輝きのあるプレーをしている」と高く評価している。
しかし、「経験の浅い選手たちに代表での経験をしてもらうことによって、個々のレベルアップにつながって、チーム力を強化していくことは考えています」と、あえて国内組でも30歳以下の選手たちにチャンスを与えたことを明かした。
やはり「ベテランの選手が必要ないのかというと、そうではない」と森保監督は言う。招集メンバーに含めなかったのは、「招集したことのない選手でも経験値からある程度(実力を)計算できる」から。
東京五輪世代の代表チームの監督も兼任し、「1カテゴリ2チーム」を掲げて世代間の壁を取り払いながら、積極的に若手のA代表への引き上げも進めてきた森保監督。今後、実力も実績もありながら日本代表から遠ざかっているベテランの力を頼る時は来るだろうか。
【了】