【写真:Getty Images】
イングランド・チャンピオンシップ(2部)の9試合が現地時間13日に行われ、昇格を争うワトフォードやスウォンジーなどが勝利を収めている。
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現地13日に行われたチャンピオンシップ各試合のデータを見てみると、“ある共通点”が浮かび上がってきた。それが、支配率で上回っているチームが軒並み勝ち点3を逃していることである。9試合中、カーディフ対ワトフォードを除いた8試合がそうだった。
ウェイン・ルーニー監督率いるダービー・カウンティは90分間で70.2%の支配率を記録しながらミルウォールに0-1と完封負け。バーミンガムは58%の支配率でブリストル・シティに0-3と完敗しており、ストークは60.7%でミドルスブラに0-3で負けている。ハダースフィールドと対戦したQPRに関しては支配率66.4を記録しながらもシュート数は4本に留まり、反対に被シュート数は13本にも上った。そして、0-1で敗れている。
数年前、ポゼッションサッカーは世界のトレンドとなった。スペイン代表はワールドカップやEURO(欧州選手権)で頂点に立ち、ジョゼップ・グアルディオラ監督率いるバルセロナは多くのクラブの憧れの的となっていた。
しかし、現地13日に行われたチャンピオンシップに限らず、ポゼッションサッカーの重要性はどんどん薄れている。今や、支配率で上回ったチームが勝ち点を落とすことは珍しくなく、いくらボールを動かし続けても、DFからFWまですべての選手に走力が求められ、守備に人数を集めることを厭わないチームの多い現代では、90分間で相手を攻略することが難しくなっている。昨季のチャンピオンズリーグ(CL)でバイエルン・ミュンヘンがバルセロナを8-2で下したあの試合は、一つの時代の終わりを告げたものだった。
カウンター戦術が浸透している現代、「ポゼッションサッカー」は死語になりつつあるのかもしれない。
【了】