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川崎フロンターレは「相手の嫌なことを…」。セレッソ大阪戦で逆転勝利に導いた鬼木達監督の狙いは?

text by 加藤健一 photo by Getty Images
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【写真:スクリーンショット】

【川崎フロンターレ 3-2 セレッソ大阪 J1第11節】

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 明治安田生命J1リーグ第11節の川崎フロンターレ対セレッソ大阪が3日に行われ、3-2でフロンターレが勝利を収めた。

 大久保嘉人に先制点を許した直後、高い位置を取った右サイドバックの山根視来のクロスを、レアンドロ・ダミアンが右足で合わせて同点に。フロンターレは大久保のゴールで再びリードを許したが、後半早々に追いつく。谷口彰悟のサイドチェンジで右サイドに起点を作り、ポケットに侵入した山根の上げたクロスを、レアンドロ・ダミアンが頭で合わせた。

 62分には左サイドで三笘薫がドリブルで相手を剥がし、レアンドロ・ダミアンとのワンツーで抜け出す。ファーストタッチから素早く右足を振ると、GKは反応できずにゴールネットが揺れた。

 セレッソは4-4-2の陣形をコンパクトに保っていたが、フロンターレはそれをこじ開けた。ときに長いボールも交えながらサイドに起点を作る。「揺さぶることによって中央が空いてくる」と鬼木達監督が言ったように、サイドのクロスからレアンドロ・ダミアンの2得点が生まれた。

 ハーフタイムに鬼木監督は「人もボールもゴールに向かっていく。クロスも含めてそういうものを出していこう」と指示を送ったという。「ボールがゴールの近くにいくというのは相手にとって非常に嫌なことだと思うので、相手の嫌なことを、という意味でそういう指示を出しました」と狙いを明かしている。

 試合自体はセレッソに2点を許す苦しい展開だった。それでも、しっかりと相手の状況を見極め、明確な狙いの元に仕留めたフロンターレが一枚上手だった。

(文:加藤健一)

【了】

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